写真日記
ポンとゴイ
昨日の麻生さんの日記にある様に、ポンとゴイが本当のホームステイへとバーンロムサイを出て行きました。まずは陽之助君を見送ってから・・という意識が常にあり、自分がバーンロムサイのみんなと別れる事にはまだ何も心の準備をしていなかったので、先週末にふたりがホームステイへ行くという話を聞いた時は、ただただ驚くばかりでした。夕方学校から帰ってきたゴイは「学校のお友達ともお別れしてきたよ、みんな泣いていたよ」と話し、「メーエリにも、もう会えなくなっちゃうね」と話してきました。私の部屋に泊まりに来た回数が、恐らく一番多かったゴイ。夏休みのホームステイから帰った後にお泊りにきた時には「チェンライに行きたいけれど、まだ悩んでるんだ」と話してくれていました。あれもやりたい、これもやりたい・・・と言いながら、結局その時出した結論は「やっぱりバーンロムサイに居るのが1番いい!」という事でした。きっと、それからも保母さんたちに話しながら時にはひとりで考えながらチェンライ行きを決意したであろうゴイ。彼女の気が緩む暇もないほどにスピーディーに物事が進んだ事が逆によかったのかもしれません。「私は多分、半分女の子で半分男の子なんだ」とよく笑っていたほど、勝気で強気で男勝りな所があり、けれど面倒見が良く優しい心を持つ彼女。田舎での生活で彼女の良い部分がもっともっと引き出され、素敵な女性への一歩へと繋がってほしいと思います。(写真は出発前のゴイ)
一方ポンも、母親同然の様に慕っている縫製場のエッさんの泣き顔を見てやはり少し寂しそうな顔をしていましたが、どこかはつらつとしている様で、今の彼の心は希望に満ちているのだろうな・・と感じました。いつも私をからかってきたポン。けれど、彼の優しさに救われた事が何度もありました。口数は多くないけれど彼なりの方法でいつも優しさを与えてくれた事、私は彼に感謝しています。それほど優しいポンだから、きっと向こうへ行ってもお母さんの仕事を手伝い、頼もしい息子になってくれるだろうな。(写真はポンと縫製場のエッさん)
数日たった今も、ふたりがホームにいないという実感があまりわきません。けれど、学校から帰ってきた時、食事の時・・ふとした時にふたりを思い出し、それと同時に向こうでの生活を想像し、私の頭の中に浮かんでくるふたりが笑っている事に安心する毎日です。どうか、動き出したふたりのこれからの道が、幸せに満ちたものになりますように!
中出 絵里|2009/05/27 (水)
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