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ペートーン大会

先日のくみさんの日記にあったように、今日はホームの子どもたちと村の子どもたちが参加しての今年3回目となるスポーツ大会、「ペートーン大会」が開催されました。開会式は9時からと聞いていたのですが、9時になると今日の会場となる図書館前の広場からは、なぜかダムさんの歌声が聞こえてきました。どんな開会式かと思い急いで見に行くと、開会宣言をする予定のウェウ先生が遅れているということで、なんちゃって子どもバンドを前にダムさんが時間をつないでいたところでした。


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少し遅れて到着したウェウ先生の開会宣言でいよいよ今日のペートーン大会がスタートです。


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今日みんなが競い合うペートーンという競技ですが、実はタイに来てから公園や広場、学校などでペートーンをしている人を何度か見かけたことはあるのですが、ルールについては全くと言っていいほど知識がなかったため、事前にルールを予習しておきました。タイ語でペートーンと呼ばれているこのスポーツは日本ではペタンクと呼ばれているもので、目標球に金属製のボールを投げ合って、相手より近づけることで得点を競う競技です。今日のペートーン大会はホームの子と村の子が混ざって2人で1チームをつくり、2人対2人で各自2球のボールを投げるダブルスで行われました。ルールは先行チームがまずは目標球を投げ、その後1投目のボールを投げます。次に後攻チームがボールを投げ、その後は目標球より遠いチームが相手ボールよりも目標球に近くなるか、持ちボールをすべて投げ終えるまで投げ続けます。片方のチームが持ちボールをすべて投げ終えたら、もう片方のチームが持っているすべてのボールを投げ、得点を数えます。得点は目標球に一番近いチームが得ることができ、負けているチームの一番近いボールよりも近いボールの個数が得点になります。どちらかのチームが11点を先取した時点で1セットが終了となり、3セット先取したチームの勝利となります。


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子どもたちの試合を見ていると思っていた以上にみんな上手で白熱した試合が多く、目標球にぴたりと寄せる投球や、目標球に近い相手のボールをはじき出すような投球があると大歓声が起こったり、どちらも距離が同じくらいの判定が微妙な場面ではみんなで確認をしたりと、ペートーンは思っていた以上に楽しいスポーツでした。ニサー、アーパイの最年少チームが登場すると、審判のはずのティムさんがニサー、アーパイチームのコーチと化し、あまりにも真剣に指示を出す姿にはみんな大笑いでした。その甲斐あってか、ニサー、アーパイチームも負けはしたものの、最終的には準優勝したアーム、スーワイチームを相手に、第1セットは11-8と大健闘。ペートーンは小さな子も大きな子も一緒になって楽しめるスポーツでした。


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準決勝、決勝は実力伯仲の好ゲームとなった今日の大会は、男子の部の優勝がヌンと村の子のルーン君チーム、準優勝がオンと村の子のスー君チーム、女子の部は優勝がプロイと村の子のビアちゃんチーム、準優勝がアームとスーワイチームとなりました。


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男子の部優勝のルーン君は前回の卓球大会でオンと大接戦の決勝を戦った子で、前回の借りを今回返した格好となりました。惜しくも2位だったオンですが、ずっと男子の審判をしていたダムさんいわく、「個人的にはオンが一番うまかった!」そうです。また女子の部優勝のビアちゃんは卓球大会に続いての優勝です。今年のスポーツ大会はこれでおしまいですが、来年も是非今日のようスポーツ大会を開催してほしいものです。次はどんな種目になるのかわかりませんが、オンとルーン君の戦いも是非また見てみたいです!


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鈴木 寛人|2010/12/19 (日)

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