写真日記
カーリーハウス
2003年、最初のゲストハウスを寄付していただきました。その2年ほど前市内のプール教室に通っていたバーンロムサイの子どもたちが、HIV感染を理由に教室をやめざるをえなかった事を耳にしたジョルジオ・アルマーニ・ジャパンの当時の社長の勇断でプールをご寄付いただきました。
子どもたちはもちろん大喜び、水を怖がっていた子どもたちもあっという間に水に慣れ、全員泳げるようになりました。しかし日中子どもたちは幼稚園や小学校でいないし週末も何かと忙しく泳ぐ機会はそれほどありませんでした。折角こんな素敵なプールがあるのだから、そのまわりにゲストハウスやレストランがあってもっと多くの方に利用していただければ嬉しいなぁ、、と考え始めたところ「いいですよ、1棟寄付します」との申し出があり「すいかハウス」を建てました。その後主旨をご理解いただき「イチカワハウス」が出来、その間バーンロムサイでボランティアをしていた大輔くんが「土の家を建ててみたいです」と言う事で、日干し煉瓦を1個1個作り積み上げ一年がかりで「土の家」が完成しました。
寄付していただいたものが、お金を稼ぎ出してくれる、大変うれしい支援です。
2008年にはこのゲストハウスが映画『プール』のロケ地として使われたこともあり、この頃では映画を観たお客様がお泊まりに来られることもよくあります。
そして昨日新たに寄付していただいた「カーリーハウス」が完成しました。
「カーリーハウス」は400平米ほどの敷地に建った100平米ほどの家です。家の左右にツインルームが二つ、その間にダイニング、リビング、キッチンスペースがあるので、一部屋を子ども部屋にお使いいただいてもよいし、お友達二組とお泊りになってもお互いを気にせずゆったりとお過しになれる造りです。主寝室には夜空を眺めながら入れるバスタブ付きのバスルーム、もう一部屋のバスルームは「離れ」のように少し離れた場所にあります。家の周りにグルリとあるテラスにはベンチを置きました。庭の芝生の上にテーブルセットを置きましたので読書やお食事にお使いいただけます。
お客様にはゆったりとご自分の家で過ごす感覚で滞在していただきたいとの思いで建てた建物です。この先、長期ご滞在の方の宿泊代金が安くなるようにしてゆきたいと考えています。調理器具や食器を完備したキッチン、一日1回ゲストハウスのシャトルバスが近くの市場に皆様をお連れしますので、そこの屋台でランチを食べ、夕食のお総菜や食材を仕入れ、ゆっくりご自分のキッチンでお料理をし、庭でお食事と言うのもいかがでしょうか?
またゲストハウスの食堂では朝食と昼食を予約制で承っています。
ともかくたまにはすべてを忘れ、木々や花々に囲まれた静かな時をお過ごしになりませんか?
リビングスペース(左)とダイニングスペース(右)
主寝室
子ども部屋(左)とバスルーム(右)
庭(左)と離れのトイレ(右)
名取 美和|2011/08/29 (月)
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