バーンロムサイは1999年にタイ・チェンマイにHIVに母子感染した孤児のためのホームとして
日本からの支援を受けて開園し、今年11月で20周年を迎えます。
バーンロムサイは開園当初より、孤児院というよりひとつの大きな家族としてありたい、
という創設者、名取美和の思いもあり、
少しでも生活費は自分たちで賄えるよう自立をめざした活動をすすめてきました。
そうして始めた北タイの素材を生かした「ものづくり」と
ご寄付いただいたコテージを利用した「ゲストハウス」事業。
これらは現在では施設の運営費の一部を賄うだけでなく、子どもの就労の場となり、
地域にも還元される、という永続性のある仕組みへと発展しています。
孤児院から始まり、多くの人が関わり手を差し伸べてくださることで20年間続いてきたバーンロムサイ。
「気に入ったモノを購入する、ゲストハウスで気持ち良く休暇を過ごすことが自然な形で支援につながる。
自然な形だからこそ継続できる。」という持続可能な社会貢献のかたちを、
このイベントをとおして今日の社会にひとつのメッセージとして提示できたらと考えています。
一方、バーンロムサイは開園当初からHIVに感染した子どもたちのエイズの発症をおさえ、
免疫力を上げるために創造力を豊かにする“アート”の活動を大切にしてきました。
この活動がきっかけとなり、バーンロムサイという場所でアートの本来の意味でもある“生きる術や技”
をもつ人との多くの出会いが生まれました。
子どもの創造力を伸ばしポジティブ(+)に生きて欲しいというバーンロムサイの願いは
多くの人の「自分以外のために出来ることをする」という分かち合いの精神に支えられてきました。
誰もが何らかのかたちでもっている経験や知識、技術を「誰かのために、何かのために、未来のために」
役立てる社会貢献の形を「+art」という言葉にこめて発信しています。
今回は「+art」の一環として、山口洋佑氏がチェンマイのバーンロムサイを訪れ、
子どもたちと一緒に絵画ワークショップを開催してくださいました。
山口氏が滞在を通して制作してくださった、バーンロムサイを舞台とした絵本「星と花の庭」。
その色彩豊かな世界をぜひ会場で感じていただければと思います。
■イベント概要
会期:2019年9月20日(金)~24日(火)11:00~19:00 (最終日は18:00まで、会期中無休)
料金:入場無料
会場:銀座 伊東屋 G.Itoya B1 Inspiration Hall(東京都中央区銀座2-7-15)www.ito-ya.co.jp
HIVに母子感染した子どもたちのホームとしてスタートして以来、総勢78名の子どもが
暮らした20年間の歩みとともに、そこを舞台とした絵本「星と花の庭」をご紹介します。
banromsaiプロダクツの展示販売や卒園生ナットが制作したcottage resort hoshihana villageの
映像上映もあります。
また会期中はチェンマイより名取美和も来日、会場で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
Website:
https://www.banromsai.jp Facebook:
https://www.facebook.com/events/482818938961987/主催 :特定非営利活動法人(NPO)バーンロムサイジャパン
特別協賛 :東京銀座ロータリークラブ
協賛 :株式会社伊東屋、代官山カーリーコレクション、株式会社ハウフルス
協力 :ココ・ファーム・ワイナリー、沢渡麻知、株式会社ダヴィンチ、株式会社東京印書館、
株式会社堀内カラー、山口洋佑、Nattaphon Pinakaphang
後援 :タイ王国大使館
助成 :一般社団法人東京倶楽部
(50音順・敬称略/2019年8月6日現在)