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写真日記


驚いた

090404.jpg 先日、アサマのお母さんの法事のため、ミャンマー国境近くにあるリス族の村へ行ってきた。電気もガスもないこの村には来るたびにいろいろなことに驚かされるのだが、5回目となる今回もまた新たな驚きがあった。それは山道でのバイク。

 アサマのお母さんは村から続く山の中腹に埋葬されているのだが、今回の儀式もそこで行われた。その場所までは人がなんとかすれ違えるほどの細い急な山道をひたすら登っていかなくてはならず、僕たちも村の人たちと一緒にその山道を登っていた。すると後ろからバイクのエンジン音が聞こえてき、みんなが山の斜面に登り道をあけると、1台のバイクがすっと横を通り抜けて行った。そのバイクを運転していたのはアサマのお兄さんだったのだが、そのバイクが驚きだった。というのも、ハンドルとシートの間には大きな袋が積まれており、そしてシートの後ろには4歳の息子が運転するお父さん(アサマのお兄さん)の肩につかまったまま立ち乗りしていたのである。一つずつ説明すると、まずこの山道。ただバイクで登れと言われても、転んでしまったらなどと考えると怖くて躊躇してしまうほどの細くて急な山道だ。そしてハンドルとシートの間に積まれていた袋。準備しているところを見ていたからわかるのだが、中身は儀式が終わった後に食べるご飯で、重さはおそらく15~20kgはある。さらに、後ろには息子が立ち乗り。驚き以外の何物でもなかった。
 さすがのアサマも驚いていたが、その直後にバイクがもう1台。こちらのバイクにはハンドルとシートの間にお酒の入った大きなタンク(やはり20kgはありそう)、運転手は背中に9か月のアサマのお兄さんの息子を背負っていた。これまた驚き。その後も2,3台のバイクが僕たちを追い越して行ったが、運転手の他に必ず大きな荷物、もしくは赤ちゃんが乗せられていた。

 山に住む人たちにとってはいつものことなのだろうが、なんともたくましい光景だった。転んでしまった時のことを考えると怖くてたまらないのだが・・・。チェンマイからの距離を考えるとそう簡単には行くことがで きないが、次回はどんな驚きがあるのか、今から楽しみでもあり、怖くもある。

鈴木 寛人|2009/04/04 (土)

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