こちらタイは、明日13日からタイ正月（ソンクラーンという）に入る。官公庁、会社、商店はどこも休みになり、タイの人たちは一斉に実家に帰省する。以前僕はバンコクで生活していたのだが、普段は街じゅうに溢れ返っている人ゴミも渋滞も、このソンクラーン期間中だけは嘘のように消え去っていた。一方のチェンマイだが、タイの人たちの間では「ソンクラーンの水掛け祭りといったらチェンマイ！」といわれているほどの本場。それだけに至る所で水掛け合戦が行われ、特に市街地はかなりの白熱ぶりで戦場と化す。昨日、市街地へ出掛けてきたのだが、2日前にも関わらず、気の早い人たちはすでに酒にまみれながら水掛けを始めていた。しかし大部分の人たちは今日、もしくは明日から、といったところだろう。ホームのあるナンプレー村も今日のところはまだお祭り騒ぎは見られず、平穏を保っているし、ホームでは明後日、子どもたちを連れて参戦する予定になっている。

　明日からは国中がお祭りムードに包まれるタイだが、しかし昨日は、反政府団体の激しい抗議活動に伴い、パタヤで開かれていたASEANの関連会議が急きょ中止になった。また、今日になってからはバンコクとその周辺地域に非常事態宣言が出されたりと、正月だと能天気にはしていられないような不穏な動向が続いている。2006年には軍によるクーデターがあり、また昨年の、当時の反政府団体による空港閉鎖などは記憶に新しいところだ。とにかくここのところ、国際社会を何かと騒がせているタイ。戦うのは水の掛け合いだけにして、今回は一大事に発展しなければよいが...。