写真日記
シグナル
今日の昼の出来事。ご飯を食べていると、ガンニガとプロイさんが激しく言い合っている声がキッチンから聞こえてきた。その二人の声の大きさ、激しさに食堂で食べていたほぼ全員がたかった。周りの保母さん保父さんも唖然とした様子で、二人掴み合う姿を見て、最後ガンニガが床に抑えられて大泣きをした。突然の出来事で何が原因かわからず子どもに聞いてみると、ガンニガがたくさん砂糖を入れようとしたのをプロイさんが控えるように注意し、デザートをあげないと言った後、ガンニガがドアに八つ当たりをして叩いたため、プロイさんが呼び出して叱ったことから始まった。こうした出来事は今日が初めてではなく、同じようなことがあってガンニガと揉み合いになり手にあざができたとか、この間は八つ当たりをしてお鍋をすべて落としたということがあったようだが、今回初めて現場を目の辺りにして正直ショックだった。金切り声をだして叫び、掴み合う姿は、普段の生活ではあまり見ない行動である。彼女の場合、感情を抑える機能が人よりスローなのかもしれないが、こんなに感情を表に出してしまう彼女の中に、そうさせざる得ない何かが溜まっているとしか思えず、彼女が発信しているシグナルなような気がする。女の子は、思春期というだけですら心の中はなんだかもやもやした気持ちがあって気分が悪いのに、彼女の中にそれ以外にいろいろな感情が溜まっているように思えた。彼女が今日掴み合いになって叫んだ姿は何か心の中の嫌なものを吐き出しているような姿に映ってしまい、彼女の送ってくるシグナルを大人は見逃してはいけないような気がしてしょうがない。
馬場 容子|2009/04/17 (金)
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