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写真日記


食事中のマナー

090426男の子昼寝.jpg学校の補講で毎日朝から遅くまで外出しているナットを除き、8名のちびっこ達だけの生活にも慣れてきました。保母さんもレックさん・プーさん・ロットさんの3名が1日交替で子どもたちを見ています。
先日、ロットさんがシフトの日の夕食の時間、いつも通りの時間に食堂への階段を上っているとみんな食堂にいるはずなのに少しの声も聞こえずシーンと静まり返っていました。ふざけながら食事をすること、何度もお水を取りに食事中に席を立つこと、ガチャガチャと音を立てながら食べること・・・。どうやら子どもたちの食事中のマナーの悪さにロットさんの一括が入った様。普段は食事を終えた順から各自食器を洗い食後のデザートを食べるという流れなのですが、その日は連帯責任。先に食事を終えても席を立たずに8名全員が食べ終えるまで静かに席で待つきまりでした。いつも最後まで残り、何度も水をお代わりして一向に食事が終わらないペットとアーパイ。その日も最後までふたりが残っていましたが、みんなが待っているということもあり、ふたりも早く食べ終えなくてはという意識があったのか、お水で流しこむ事なく最後まで食べ終えました。全員が終わったところでデザートのフルーツ、そしてその後順番に食器洗い。ペンが女の子全員分のお皿洗い、男の子の分はタムが担当しお水のコップはひとりずつ洗いました。食堂の掃除も各担当をロットさんが振り分け、時折注意されながらも全員がテキパキと後片付けを終えました。

「今日の私は怖い?」と私に聞いてきたロットさんですが、「子どもたちにはこういう日が必要」と真剣に色々な話をしてくれた彼女に、本気で子どもたちの事を想う愛情を感じました。何度同じことを言っても何も変わらない、その日言っても次の日にはもう忘れてしまう・・・まして毎日保母さんが入れ替わるので継続して毎日同じ目線で同じ事を言うのは難しいことです。挨拶や食事を含め日常生活での最低限のマナーは、自分の幼少期を振り返ってもやはり父・母・祖夫・祖母から学びました。バーンロムサイの子たちにとって学ぶべき事を教えてくれるのは、保夫・保母さん、そして共に生活をしている全ての大人たちと年上の子たちです。その日食事のマナーを注意された子どもたちでしたが次の日にはまたいつも通り、水を何度もお代わりし、騒ぎながらの食事に戻っていました。「今、子どもたちには問題が多すぎる・・だからこうして厳しく言う事も必要」と言っていたロットさん。いつも共に食事をする私たちボランティアを含め、大人たちひとりひとりが子どもに対して厳しさを忘れずに接する事が、今の子どもたちにとって重要な気がしました。

中出 絵里|2009/04/26 (日)

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