写真日記
メイヤイのその後
先日(4月15日)の写真日記にメイヤイの事を書いたあと、気になりウェウ先生からメイヤイを引き取った叔母さんに電話をしてもらった。
今、メイヤイは中学を中退しボーイフレンドとその家族と一緒に暮らしているとの事。何とも言えない喪失感とも落胆とも言えない気持ちになりましたが、叔母さんのもとで暮らせないなら自殺をするとまで言ったメイヤイの性格を考えると、それで幸せなら今は何も言うまいとの結論に達しました。
国によって文化、習慣、暮らし方が違う。
バーンロムサイのあるナンプレー村の子どもたちの中には中学にも行かず、働いている子どもたちも多くいる。山岳民族の人たちの中には親に決められた相手と若くして結婚する人たちも多くいる。日本のように結婚する人自体の数も減り、晩婚、少子化の傾向にある国もある。何人も妻を持ち大家族で暮らしている人たちもいる。だから何が良いの悪いのと言う話ではないし、本人がそれを幸せだと思えればそれで良いのだが、、、
2003年9歳のメイヤイが叔母さんに引き取られたのは、バーンロムサイで性教育を始める前でした。叔母さんにくれぐれもその辺の事をその時期が来たらきちっとメイヤイに話をして欲しい、大変重要なことだとは伝えましたが、どこまでそれを実行してくれたか、、、、
メイヤイのボーイフレンドは彼女の感染の事実を知っても動じなかったそうです。「愛しているからそんな事は関係ない」。好きであろうと、愛していようがHIVは感染する時は感染する。遅すぎなければ良いのだが、その辺の事を近々彼らに話に行った方が良いのか、、、、ボーイフレンドの家族もメイヤイを受け入れてくれている事は大変嬉しいことだけれども、あと数年先のことであったらもっと単純に喜べたのに。
15歳で働き、家族をつくり暮らすことを否定はしません。
でももしかしてまた勉強したくなることもあるかもしれません。そう言う時が来たら、教育支援を再開しようと思っています。それ以外に今私たちに出来ることは月々7000バーツの薬代を継続して支援してゆくことと、彼女が幸せで居てくれること、彼に感染をさせないで欲しいと祈るのみです。
31人のバーンロムサイの子どもたち、、、、これからもいろいろなことが起きるでしょう、でも大切なのはやはり一人一人がどのような仕事でも良いのですがしっかりと手に職をつけ、自活できるようになってからバーンロムサイを巣立って欲しいとの思いが、ますます強くなりました。
名取 美和|2009/04/30 (木)
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