写真日記
大人限定
今日は、縫製場スタッフを中心とした大人だけのメンバーで、ホームの近くにあるオップカーンという国立公園に遊びに行ってきた。今日この日のために、縫製場のおばちゃんたちは皆揃って休みを取るほどの意気込み。しかも皆、午前中から出かけているという。僕も午後だけ休みをもらい、参加させてもらうことにした。オップカーンはホームの子どもたちが日帰りピクニックやキャンプによく行く、バーンロムサイの行楽定番スポットなのだが、子どもなしのピクニックというのはあまり例がない。今回は縫製場のおばちゃんたちがそれぞれ自分の旦那さんや家族を連れてきたりと、なかなか賑やかな集合になった。
早朝に雨が降っていたものの、昼過ぎにはすっかり良い天気に恵まれ、まさにピクニック日和。日曜日ということもあってか、河原はビニールシートを広げて団らんを楽しむ家族連れや団体でいっぱいであった。おばちゃんたちの準備の良さには目をみはるものがあり、ゴザやプラスチック皿、コップなどはいうまでもなく、氷で満タンのアイスボックス、調理用に持参したガスボンベや鍋釜に、数々の食材...とありとあらゆるピクニックグッズが揃えられていた。今回は「大人だけのピクニック」ということで、おばちゃんたちお手製のおかずをつまみながら、遠慮なくビールやウイスキーが次々と開けられ、なんともタイらしい呑気な酒盛りが始まった。
そして縫製場メンバーの宴会でのハイライトといえばラダーさん。ラダーさんはお酒が入ると人が変わったように饒舌でフレンドリーになる上、盃の勧め上手。普段、寡黙で大人しいイメージがあるラダーさんなだけに、その豹変ぶりはいつ見ても面白い。人格は180度変わるものの、いくら飲んでもケロッとしているラダーさんは、まさにザルの胃袋と肝臓の持ち主といえよう。今日もご多分に漏れず、ラダーさんはヒートアップ。場を大いに盛り上げてくれた。
バーンロムサイで働く楽しみの中で、子どもたちとの触れ合いはもちろんなのだが、それだけではなく、日本人を温かく迎え入れてくれるタイ人スタッフと、折に触れて感じる彼らの思いやりや優しさというのも大きい。毎日顔を合わせているタイ人スタッフたちだが、プライベートな時間を使って交流するこういった機会はなかなかないので、また是非「大人限定」の企画ができたらと思った。
小宮 陽之助|2009/05/03 (日)
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