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タンの初恋?

090504.jpg 2日、チェンライでのホームステイから子どもたちが戻ってきました。川で魚やカニ、海老を捕る手伝いをしたり、お米の収穫を手伝ったり、自転車で村の中を走り回ったり・・、みんな真っ黒になってとても元気です。車が着いた途端にホームの中はいっぺんに賑やかになり、久しぶりに会うお兄さんやお姉さんに留守番をしていた小さな子どもたちは抱きついていました。
 
 ホームステイ最後の夜、村の人たちとのお別れ会、プロイはやはりおお泣き!ガノックとビーも泣いたそうで、お世話になった村のお父さん、お母さん、そして友だちと次のお休みでの再会を約束して帰って来たのですが、みんな村の人たちが恋しく、無事着いたことを報告する電話を私も僕もとさっそくかけていました。

 途中に何度も行き来をしているスタッフのエー君から「タンに好きな人が出来て、早朝自転車で出かけ、彼女の顔をこっそり見てから戻って朝ごはんを食べ、それをひやかすと全身真っ赤になるんだよ!」と事前に聞いていました。そして帰って来たタンが抱きついて来て真っ先に見せてくれたのは、端正な顔立ちの女の子の小さなモノクロ写真。「タンの恋人?」と聞くと「違うよう!ただ好きなだけ。でも写真をもらったんだ・・」といつものようにちょっと顔を歪めて照れ笑い。今日ウェウ先生から話を聞くと、タンより2つ年上の13歳、どうも「好きです!」と率直に言った彼に、フォンちゃんというその彼女は「もう恋人が居るから弟のようにタンのことを想っている」と答えたとのこと。その答えに素直に納得したタンですが、彼にとっては「好き」という気持ちに変わりはなく、早速昨日手紙を書いていました。いつもまっすぐなタン。憧れに近い、タンにとっては大切な初恋なのかもしれません。そして今日はフォンちゃんの写真と一緒に彼女の書いてくれた住所や電話番号のクチャクチャになったメモも大事にお財布の中にしまわれていました。

 来週は子どもたちからの報告会もあります。北タイの普通の村の様々な仕事を持つ家庭でのホームステイ経験は、子どもたちがこれから社会に出てゆく前に私たちが気付かされた問題点も多々あり、あらゆる面で子どもたちにとっても、そして私たち大人にとっても、本当に良い機会となりました。

 真っ直ぐな想いが伝わって、ひょっとして年上女房の美人なフォンちゃんと、あの村で将来タンが暮らしているかも?!などと、想像するのはちょっと楽しいです。

麻生 賀津子|2009/05/04 (月)

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