写真日記
それぞれの新学期
今日からグライ、ガンニガ、ゲンの学校も始り、これですべての子どもたちが新学期を迎えたことになった。今年からサンパトーンという町にある工業と農業が学べる学校で寮生活を送ることになったグライ。慣れない寮生活は大丈夫だろうか、勉強についていけるだろうか、悪いことをしないだろうかといろいろ心配はあるが、とにかく薬の飲み忘れにだけは気をつけて何とか頑張ってほしい。
夜には一足先に新学期が始まっている他の子たちが宿題をしていた。今年1年生に上がったニサーを見つけ、宿題が終わったか聞いてみると、うれしそうにタイ語のノートを見せてくれた。「今日は学校でどんなことをしてきたの?」と聞くと、「ご飯を食べて、勉強して、テレビを見てきたんでしょう。」とニサーではなく隣にいたダーオが答えた。テレビを見てきた?と一瞬疑問に思ったが、「そう。」と普通に答えるニサー。「学校で何のテレビを見るの?」と聞くと、「アニメ」を見たという。小学校5年生のダーオは「私のクラスは歌番組を見てきたよ。」といい、小学校6年生のプロイは「私はお化けの映画を見た。」と言う。学校には各クラスにテレビがあり、休み時間にはテレビを見てもよく、さらには授業中にも先生がテレビを見せてくれることもあるそうだ。日本では考えられないことだし、さらには授業中にアニメや映画など、大丈夫かと心配になってしまうがタイでは普通のことなのだろうか?
今年から幼稚園生になったアーパイも宿題があるようで、目、鼻、口、手、足などなど体のパーツが書かれたプリントに色を塗っていた。「友達はできた?」と聞いてみると、恥ずかしそうに首を縦に振るアーパイ。「友達の名前は?」と言う質問にしばらく考え込んでいたアーパイは新しくできたばかりの友達の名前を忘れてしまったようだ。それでも何とか友達の名前を思い出したアーパイは幼稚園は楽しいと言っていた。
新しい学校に通い始めたナットやヌンも楽しくやっているようだし、新1年生のパヌもしっかりと宿題を終わらせていた。それぞれの新学期は今のところ順調に進んでいるようだ。(写真はパヌとビー)
鈴木 寛人|2009/05/18 (月)
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