写真日記
グライ
新学期からサンパトーンにある農業と工業を学べる学校に進学し、その学校の寮で寮生活を始めたグライ。そのグライが明日は朝から血液検査をしに病院へ行かなくてはならないということで、夕方ホームに戻ってきた。
久しぶりに会ったグライに「新しい学校はどう?」と聞くと、「まあまあ」と一言だけ答えたグライだが、表情は明るかった。寮生活について聞いてみると、寮は5人部屋、一緒の部屋の子たちはハンドン、メーリム、サンサーイと各地から集まってきているのだそうで、仲の良い友達もできたそう。そして、寮は学校の敷地内にあるのだが、とにかく校舎までが遠いのだそうだ。この学校は敷地がとにかく広いと聞いていたが、その広い敷地の表側に校舎があり、寮は敷地の一番奥にあるのだそうだ。その距離はホームから運河に出るよりも遠いと言っていたので、1kmはあるかもしれない。ほとんどの子はその距離を歩いて登下校しているそうだが、歩くととても疲れると言うグライはバイクを持っている友達に乗せてもらって登下校しているという。この辺りのちゃっかり具合はさすがグライといったところだ。
グライは工業科に進学すると聞いていたので、機械や電気など、どのコースに入ったのか聞いてみると、グライは工業科ではなく農業科にしたと言う。てっきり工業科に進学したと思っていたので驚いたが、実は学校が始まってから工業と農業を選ぶようになっていたのだそうだ。1年生では、各科の基礎を学び、2年生に進学する際にそれぞれの細かいコースを選ぶようになっているのだそうだが、工業科の方はコースが少なく、今だに何を勉強したいのか決め切れなかったグライは友達と相談し、2年生に進学した際に選択肢の多い農業科の方を選んだのだそうだ。農業の勉強は、まだ基礎が始まったばかりだから何とも言えないと言っていたグライだが、中学卒業前に進路に迷っていたころのとてもとても表情の暗いグライと違い、明るい様子で学校のことを話してくれたグライに少し安心した。迷いながらも自分で決めたことなので、とにかく1年間はしっかり農業の基礎を勉強し、2年生以降困らないように頑張ってほしい。サンパトーンでの学校生活がグライにとって楽しいものになることを願う。
鈴木 寛人|2009/06/02 (火)
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