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鎌倉市立御成小学校

090709.jpg鎌倉駅の西口から市役所方面に歩いて行くと「鎌倉市立御成小学校」が見えてくる。駅からバーンロムサイへと毎朝通うルートのひとつ。御成商店街を抜けて行く日もあれば、若宮大路からぐるっとまわってみたりと、鎌倉散歩の気分で朝の出勤を楽しむ毎日。さわやかな緑が目に優しいこの季節の木々たちを見上げながら、の~んびりとお店に向かうこの時間が今のお気に入り。その中でもこの「鎌倉市立御成小学校」。いつも口をポカーンと開けながら見上げてしまうのが最近の日課である。

ここで「鎌倉市立御成小学校」の紹介を少し。鎌倉市役所に隣接し、御成山を背に緑豊かな自然に恵まれ落ち着いた環境の中にある。敷地は約 33,000平方メートルの広さがあり、校庭からは、室町・鎌倉期ばかりでなく古代遺跡も発掘されたことも。かつては鎌倉御用邸であったのを払い下げ、昭和8年に木造校舎を建て小学校がスタート。昭和12年には「ヘレンケラー」が来校し講堂で講演をした。内・外装に木材を使用し、木のぬくもりを大切にした教育空間を作り出している。現在では特別支援学級、ことばの教室を開級し、知的障害、情緒障害、体の不自由な子どもたち、きこえやことばの障害を持った子どもたちも学んでいる。そして「自立と自律を身につけ共生できる子ども」というのが学校教育目標。○自立/他に頼らずに自分の力で行おうとする精神。○自律/自分で自分の行動を律しようとする精神。○共生/互いの人権を尊重し合い周囲と協調する。障害のある人もない人も助け合って共に生きる。自然や生き物を大切にし共存する。(鎌倉市立御成小学校ホームページより)

外から見る姿も素晴らしければ、中身も素晴らしい。初めは、このステキな建物は何なんだろう?と興味を抱き、小学校なんだ!と解り、どのくらいの歴史があるのだろうかと調べるうちに、多くのことを知ることができた。知ってから見上げる景色は昨日までとはちょっと違う。なんだか身近に感じてしかたがない。知ることがいかに大切かを思い知らされた時間だった。
教育目標は学校であり、施設であり、家庭であり、とそれぞれがそれぞれの考えを持ってのことだろうが、御成小学校の目標もまた、素晴らしいものだと思う。目標はあくまで目標であり、達成するためのプロセスを大事にしているように感じる。
約5,000km離れたバーンロムサイの子どもたちも、一人ひとり目標を立て、日々生活しているのだろう。子どもたちの元気いっぱいのあいさつを耳にすると、またホームに行きたいなぁと思うのである。

校舎を見守る大木が、バーンロムサイのシンボルである「ガジュマルの木」を感じさせ、安心して暮らせる場を与えてくれているのかもしれない。

中島 衣美|2009/07/09 (木)

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