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テーサバーン

最近お気に入りの場所は「テーサバーン」だ。正確に言うとテーサバーンハンドンの幼稚園なのだが、いつもは「テーサバーン」と呼んでいる。ただこの「テーサバーン」という言葉、よく聞く言葉でなんとなくの意味はしっているのだが、正確な事は知らないので、ちょっと調べてみた。

タイの行政区分には、まずジャンワットという日本の県にあたる行政組織がある。その下にアムプー(郡)があり、アムプーの下にタムボン(町)、タムボンの下に最下位の行政区分としてムーバーン(村)が存在するのだそうだ。バーンロムサイの住所で言うと、ジャンワットがチェンマイ、アムプーがハンドン、タムボンがナンプレー、ムーバーンがバーントゥンパートーンということになる。
また、タイでは地方自治は基本的に内務省の出先機関である県行政体やその任命を受けた下位組織が行うそうで、県知事も内務省によって決定され、住民の自治権はないそう。そんな中、アムプー(郡)の中の一部地区において、人口や人口密度、自治体として機能する事のできる収入があることなどの成立条件を満たした地域にテーサバーン(地方自治体)として自治権が付与されるのだそうだ。つまりテーサバーンとはタイにおける自治権のある地域のことを言うそうだ。

説明が長くなってしまった上に、ちょっとわかりずらいのだが、そのハンドン郡の中にある自治体、テーサバーンハンドンの幼稚園にスタッフのトン君の娘さんが今年から通い始めた。そして、トン君の妻、夕子さんからその幼稚園がとても気持ちの良いところだと聞いて一緒に遊びに行ったところ、すっかり気に入ってしまったのだ。その幼稚園の裏には大きな運動場があり、子どもを幼稚園の遊具で遊ばせることもできるし、大人用の筋トレ器具などを利用する事もできる。そして、何よりも良いのは空がとても広いこと。トン君一家が「テーサバーン」と呼ぶこのテーサバーンハンドンの幼稚園に来るのはほとんど夕方なのだが、雨季のこの時期、日が沈むまでの刻々と色の変化するきれいな空を「テーサバーン」の運動場から眺めるのがなんともたまらない。


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鈴木 寛人|2009/08/02 (日)

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