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コンテンポラリーダンス

先日、コンテンポラリーダンスを観に行ってきました。日本から来ている公演団のアジアツアーの最初の開催地がチェンマイということだったのですが、観客はタイ人でも日本人でもなく、なぜか西洋人がとても多かったです。チェンマイにこれだけの西洋人がいるのかという光景でした。

090821.jpgコンテンポラリーダンス...正直に言ってほとんど理解できなかったです。単純に観て誰もが笑うような場面ではもちろん笑えたりはします。でも、音楽に合わせて床を転げまわったり、小道具のグラスを並べてみたり、ちょっとエキセントリックな動きをしたり、というダンス?(動き?)については、ストーリーがあるはずだし観る人によってはちゃんと理解できてとてもすばらしいものなのでしょうが、ずぅーっと頭を使って考えながら観ていても、(さすがダンサー、足も手も筋肉すごいなぁ)とか(あんなに頭振って目回らないの?)とか、変なことに気がいって伝えようとしていることは読み取れないのです。多分自分にはこのアートを感じる感覚の何かの部分が感じられる人とは違って欠けているのだと思います。ですが、日本からのダンサーはさすがにプロフェッショナルな人だけに、観客を魅了する迫力ある演技だったし、意味はわからないのに終わった時にはとても感動していました。
このチェンマイでの公演は、公演日の1週間前に現地入りしてワークショップを開催し、オーディションで14名の出演ダンサーを決めたということでした。その14名は2名の西洋人を除いては全員がタイ人。ダンサーの卵もいれば、ダンサーではなくヨガの先生もいたりという構成でした。1週間の間にこれだけのパフォーマンスを完成させたなんてすごいと思わせるものでしたが、何がすごかったかって音楽に山本リンダさんの「どうにもとまらない」が使われていたこと。日本人の観客がとても少なかったので、この音楽を楽しんだのは少数だったと思いますが、これ、14名のダンサーにすべて歌詞の意味を説明したのだとか。ダンスや音楽を通してタイ人と日本人がお互いの感覚の部分で共感したり、一緒に何かを作り上げたりすることはとても素敵だなぁと思いました。
ダンスを見ながら思ったのは、これをバーンロムサイの子どもたちにも見せてみたいなぁということでした。私には感想という感想は述べられないけど、感性豊かな子どもたちが見たら、私なんかとは違ってもっと何かを感じたりするのだろうかと思ったのです。子どもたちには色々な個性がありますが、一人くらいダンサーになる子が出てきたりして...とちょっと考えてしまいました。
(写真:ダンス公演のポスター)

上田 真理子|2009/08/20 (木)

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