写真日記
美味しいものを食べる、それが支援となるのです!
利益が出たらそれをお世話になっているタイの社会に還元したいとお考えのバンコクに工場をお持ちの日本の方たちの支援の下、昨年10月15日チェンマイ市内にオープンしたレストラン「サイトーン」。開店から10カ月半、まだ悪戦苦闘していますが、お陰さまで少しずつリピーターの方も増え、嬉しい事にタイ人のお客様にも来ていただけるようになりつつあるようです。
ホームのあるハンドンのタイ人経営の「SUSHIセット 49バーツ」(140円)と言うお店から、市内の高級日本料理屋さんまでチェンマイには80軒近い日本料理屋さんがあるそうです。この数にはびっくり。タイ人のエンゲル係数は35%と言われていますが、ともかく外食+間食の頻度は日本人に比べ格段に多いタイ人。先日8月9日の元ボランティア小泉幸季さんの日記にもありますが、多くのアパートにはキッチンがありませんから、外食+買い食(?)するしかありません。と言う事でどこの街角、道路沿い、住宅地の中、公園の中、マンションの一角、ありとあらゆるところに食べ物屋さんがあります。そして市場では一品7バーツのお惣菜と白いご飯5バーツの計12バーツ(約35円)でそこそこ満足した食事が買えますし、屋台の美味しい麺も20バーツ、、、安くておいしい店は当たり前ですが繁盛しています。そのような条件の中でレストランが生き抜いて行くのは至難の業。
サイトーンが開店したのと同じ時期、近くにオープンした日本風居酒屋も半年後に閉店、パスタ屋も閉店、、、そして新たにイタリアンやラーメン屋がオープンしました。この様なチェンマイの外食産業の中で、サイトーンは頑張っています!タイ人のお客様は敏感です、これだけ選択肢のある中、美味しくなければ二度と来てくれないし、価格がリーズナブルと感じてくれないとこれまた来てくれません。そんな中この二カ月ほど確実にタイ人のお客様の数が増えてきています。日本人のお客様だけではなくタイ人にも来て頂かないとチェンマイでは日本料理屋の継続は難しいと言う話を聞いていたので、これはうれしいニュースです。何とかこの店が継続し、利益がバーンロムサイの運営費に回り、バーンロムサイの子どもたちの職場ともなる!もう少しでその夢が実現しつつあります。
この10月の学校の休みには何人かの子どもたちがアルバイトをしてくれるでしょう。「美味しいものを食べる、それが支援となるのです!」
このような形の公益会社が世界各地に沢山出来るといろいろな問題が解決出来て良いのになぁ、、、ますます美味しくなったサイトーンのビーフタンシチュウを食べ、サントリーウイスキーのハイボールを飲みながら思いました。
名取 美和|2009/08/21 (金)
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