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絵本読み聞かせの旅

先日、記念すべき第1回目の絵本読み聞かせの旅の参加者がバーンロムサイを訪れました。

この旅は、私が1年ほど前から計画し、少しづつ進めている「絵本読み聞かせプロジェクト」の活動のひとつ。タイではまだまだ絵本自体が高くて買えなかったり、絵本があったとしても、読み聞かせの習慣がないために、読み聞かせの時間は後回しにされがちです。

私がボランティアしているとき、毎日のように子どもたちに絵本を読んで!と呼ばれていたことから、「ああ、この時間は子どもたちにとって必要なものなのだ。」と実感するようになりました。私が日本に帰国しても、継続して絵本の楽しい時間を届けたいと思い、今このプロジェクトを進めています。

その活動の軸ともなる、「絵本読み聞かせの旅」。まずは日本の方にタイに来て、読み聞かせをしてもらう、そして子どもたちとの交流などを通じてHIVやタイ社会のこと、バーンロムサイのことを知ってもらえればと思っています。

実は内心、子どもたちにも、参加者の方々にも、楽しんでもらえるのか?初めてのことだらけで、不安もあり、緊張して参加者を迎えるまで夜も眠れませんでした。

絵本を読む時間になって、やっとその緊張の糸が切れました。みんな参加者が読んでくれる絵本を夢中になって聞いてくれています。タムは参加者のひとりを独り占めにして、膝にだっこしてもらって甘えていたり、新しいバーバパパの絵本に男の子たちが周りを取り囲んだり、日本語で絵本を読んでもらったり、みんなそれぞれに絵本の世界を楽しんでいました。


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この絵本、どうして日本人のタイ語の話せない人でも読めたかというと、タイ語の上に、カタカナのルビがふってあるからです。しかもこの翻訳&ルビふりをしてくださった桜井さん(日本で仕事をしているタイ人の方)がタイ語の音声を吹き込んでくださったので、参加者の方はそれを聞いて、日本で練習してきてくださったのです。


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それから子どもたちとは、休日の間中、「ぐりとぐら」の絵本の中に出てくるフライパンいっぱいの
カステラを作ったり、一緒に絵を描いたり、工作をしたり、糸電話を作って話したり、一緒の時間を過ごしました。


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ぐりとぐらのカステラをほおばるガノック


今回この旅が実現できたのは、宿泊するゲストハウスや交流の場所を提供してくださったバーンロムサイ、一緒に旅を企画・運営してくださっている旅行会社の日本エコプランニングサービスの須川さん、なにより今回旅に参加してくださっている参加者の皆さん!!!そして翻訳&タイ語音声吹き込みにボランタリーで協力してくださった桜井さん、通訳をボランタリーで引き受けてくださったあゆみさん、現地での細かいやりとりに協力してくださったまりさん、計画段階でたくさんのアドバイスをくださったETICの皆さん、そして常に私を支え、温かく見守っていてくれた家族や友人のおかげです。この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございます!!

まだまだこの活動は始まったばかりです。これからも絵本を通じて子どもたちと繋がっていけるきっかけをつくっていきたいと思っています。そして、いずれは、本当に絵本を手にしたことのない村や山の子どもたちにも絵本を届けていきたいです。

9月3日にも第2回目の参加者がやってきます。どんな出会いになるか、今からとても楽しみです。
(おかげさまで、この夏の旅は、募集を締め切らせていただきました。http://www.jeps.co.jp/
来年2月、3月にも計画する予定ですので、せひバーンロムサイのHPでチェックしていただければと思います。)


『お知らせ』

昨日の日記でもお伝えしましたが、葉山一色海岸の海の家「ブルームーン バーンロムサイショップ」も残り2日となりました。
明日30日はラストライブ 奄美島唄の夜もあります。
詳しくはホームページ http://www.bluemoonhayama.net/ をご覧ください。

伊藤 美和|2009/08/29 (土)

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