写真日記
ガノック
『ガノック』
女の子の家の前を通りかかると、ガノックが「ポーひろと、ガノックの写真を撮って。」と駆け寄ってきた。ガノックは写真をプリントアウトして、月曜日に先生に提出しなくてはいけないと言う。以前、他の子の英語の宿題でプリントアウトした自分の写真の下に英語で自己紹介文を書くというものがあり、その際も写真を撮ってプリントアウトしてあげたので、今回もそんな宿題かなと思いオフィスへカメラを取りに行った。カメラを手に戻ってくると、ガノックは制服に着替えると言う。制服?と思い、よくよく聞いてみると、ガノックがほしかったのは書類に添付する証明写真だったようだ。さすがに証明写真にできるようなプリント用紙はオフィスにないので保母さんに写真屋へ行くように伝えたが、せっかくなのでガノックの写真を撮ってあげた。
この写真を見るとわかると思うが、今ガノックの下唇はすごい色をしている。一昨日、学校での掃除中、モップをかけている際に濡れた床に滑って転んでしまったのだそうだ。顎を床に打ちつけてしまったそうだが、その際に上の歯が下唇にぶつかってしまったようだ。塗り薬が紫色をしているため余計に痛々しいが、数年後、この写真もいい思い出?になるかな?
『雨の足音とトン君の一言』
一昨日、ゲストハウスの準備をしていると、遠くの方から「ザーーー」という川の近くにいるときに聞こえる水の流れるような音が聞こえてきた。すると、隣にいたトン君が「あめ」と日本語で一言。奥さんが日本人のトン君は、どこかにぶつかった際に「いたい」とか、重いものを持ち上げる際に「よいしょ!」などと、ふとした瞬間に日本語が口から出てくるのだが、それが意外とおもしろい。そして、トン君が「あめ」と言ったように、この「ザーーー」という音は雨の足音だ。以前に何度かこの「ザーーー」という音が聞こえてきて、何の音だろうと思っているうちにスコールでびしょ濡れになったことがある。一昨日の雨は結局ホームまではやってくることはなかったが、久しぶりに聞いた雨の足音だった。
鈴木 寛人|2009/08/30 (日)
前の写真日記:絵本読み聞かせの旅
次の写真日記:床屋の奥さん