写真日記
運転免許
先日、タイの運転免許証を取ってきました。日本の運転免許証を持っていてノンイミグラントビザで引き続き3ヶ月以上タイに滞在している、などの条件を満たしていて書類を揃えていきさえすればすぐにタイの免許に書き換えが可能です。有効期限は1年。
初めてタイで免許証を書き換えましたが、とっても簡単でした。持って行った書類をチェックされ、申請用紙に記入して簡単な試験を受けます。色がきちんと見えているかの試験とブレーキを踏むときの瞬発力を測る試験。
色の試験は赤、緑、黄色、水色、白、などの色がドット状になって散らばった円形の中から、赤、緑、黄色、つまりは信号の色を指されて何色か答えるものです。ただ単に着いてきただけの夫がどさくさにまぎれて関係ないのに先に色の試験をしたので、信号の3色だけ聞かれるんだなぁと分かり、でも実際に自分の番になると、赤、緑、黄、の単語をとっさに早くタイ語で言えなかったりしました。でも答えに詰まっている間に他の色を指されて、答えたら別に問題なしという感じで次へ。
次はブレーキを踏んで瞬発力を測る試験。ブレーキとアクセルを模した機械があり、アクセルを踏むと信号が青になり、そのまま踏み続けて信号が赤になったらすぐにブレーキを踏む試験。ブレーキを踏むまでの時間が測定され、合格ラインなら測定器の電気が青に点灯、ブレーキを踏むのが遅すぎると赤になって不合格というもの。私と夫(またもや関係ないのに試験を受けた)、もう一人の若い女性は一度で合格。でももう一人いたおばちゃんは思いっきり赤色に点灯。試験官「おばちゃん、それではブレーキ踏むのが遅すぎて危険だよ」とか何とか言っています。でも3、4回やり直したけど見事に全部赤色。見ている私たちは大爆笑でしたが、本人は真剣。
まぁ一応免許は持っていて更新に来ただけなのでしょうが、この試験に通らないって・・・って思ってしまいました。が、試験官、あっさりともういいよ、と通していました。本当に適当です。
そして最後にちょっと驚くことがありました。試験の後に書き換え料支払いの窓口へ行くと、ミスかミセスか?と聞かれ、一瞬はぁ?と思ったら、次に年齢を聞かれました。何の関係があるのかよくわからず答えたら、その年齢ならミセスじゃないの?とでも思っていそうな雰囲気(そのお役人さんは男性)。タイではミスとミセスとをしっかり分けることになっていて、名前を書く際には必ず(タイ語で)ミスかミセスをつけます。ミセスだと就職に不利だからと結婚してもあえて籍は入れない(少し前まで入籍したら自動的にミセスとなり、離婚してもミスには戻れない)人も多いのです。でも最近は入籍をしても、ミスかミセスかを選択できるようになりました。1年前に入籍した私もタイではミスのままで登録されています。
私がミスなのかミセスなのかをとても知りたそうで、コンピュータに向かって情報を入力しながらしつこく質問されました。口頭でミスだと答えても何か証拠を必要としているようだったので、私も書類を見返して、ワークパーミットのコピーに、Miss.という記述を発見し、指摘すると安心してコンピュータに入力しているようでした。そんなに重要なのかと思って不思議でしたが、出来上がった免許証を見て納得。デカデカとMISSという記述がありました。そういうことでしたか。
男性は結婚していようがいまいがMRというのみでそれはタイ語でも同じです。そういうところはとても男性優位社会なんだ(だったのだ)と思ってしまいます。ミスかミセスか選択できるようになったのは進歩だと受け止める人もいるでしょうが、それほどミセスだと不利になることがあるのだと返ってそれを助長しているようにも感じます。
いずれはミスかミセスかなんて聞かれなくなるときがくるのでしょうか?
上田 真理子|2009/09/14 (月)
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