先月の容子さんの日記に、ヤイガンチャー（麻）の「糸がない！」という話がありました。バーンロムサイの定番商品をいくつも作り出しているヤイガンチャーの糸を使った手織り布。この糸がなくては当然布を織ることもできず、商品も作れなくなってしまいます。
本当にどうしたものかと思っていましたが、あったのです！糸を分けてくださるというところが！

容子さんがいる間に一緒に思い付くところを色々と尋ねて回り、でもやっぱり購入できずにいました。そして最後の最後に行き着いたのが日本人でこちらでビジネスをしている方。その方のところでもヤイガンチャーで布を織り、商品にして日本へ輸出しています。その方にヤイガンチャーの仕入れで困っていることを話すと、在庫を分けてくださると言ってくださいました。言ってみれば同業の商売敵でもあるのに、本当にありがたいことでした。これでまたしばらくは布を織ることができそうです。

ここで分けていただいた糸ですが、これまでバーンロムサイが使っていたものより少しだけ色が薄い感じがします。ですからきっと織り上がりも今までのものとは違って少し白っぽくなるのかなぁと予想しています。

先月メーチェム村のおばさんたちに何種類かの織りをお願いしてきました。最近そのうちの何種類かは織り上がってバーンロムサイに届いたところです。この糸もそれらに続いて織ってもらうことになっているので、織り上がりがどんな風になるのか今からとても楽しみにしています。織り上がったらまたいつかの日記で報告したいと思います。

布を織ってくれるカンマルアンさん（左）とオンシーさん（右）