バーンロムサイの縫製場で仕事を始めて2ヶ月以上が経ちました。まだまだ慣れないことも多い中、楽しいけれどちょっと大変に思うのが週に1回～2回は行くワロロット市場への布などの仕入れ。まず暑い!そして布などはメートル買いでも意外に重たくて、ロールで買ったりする場合などはもちろん、駐車場に停めた車に何度も荷物を置いては仕入れを続行するということの繰り返し。週に1回しか仕入れに出ないのが普通なので、出る際にはおばちゃんたちからあれもこれもと足りないものをオーダーされます。どのお店で何を買うかを整理して、どのお店をどの順番に回るかを考えながら買い物をしているとあっという間に時間が過ぎます。
しかもこの外出の日に合わせて、シルバー屋さん、染め屋さん、刺繍屋さん、クリーニング屋さんをついでに回ることが多く、オーダーと受け取りの日程をうまく調整するようにしています。全部を回るときは朝から出かけても最後のクリーニング屋さんの閉店時間に間に合わなかったりすることも度々あります。
そしてチェンマイに来るまで15年以上もペーパードライバーだった私にとって大変なのが駐車。ワロロット市場周辺にはいくつか駐車場がありますが、土日のお昼ごろなどはどこも満車で入れなかったりします。そしてタイに来て驚いたことの一つが駐車の仕方。二重どころか何重にもなって駐車します。仕入れの際にいつも駐車するワロロットの駐車場はわりと広めではありますが、まるでお寿司を詰めるようにギュウギュウに車を駐車させるのです。奥の方に駐車した車が出たい場合は、鍵は預けていくので、そこの係の人が出ようとしている車を出すために、その周りの車を移動させます。
もうほとんど満車という状態で出入口のすぐ近くに停めても、何時間も買い物をして戻ってくると、一番奥に閉じ込められていることも多々あります。四方八方を車で囲まれ、どうやって出るの？と思っても、係の人がうまい具合に順番に周りの車を動かして出られるようにしてくれるのです。タイってすごいなぁとこんなところでも感心したりします。

（左）ワロロットの駐車場にて　左手前が乗ってきた車で出る頃には後ろに何台も車が...

(右）重なっている車の移動について指示を出すおじさん　まるでパズルのように車を移動させては空きスペースを確保する

ペーパードライバーだった頃は、運転はできても駐車が大変だろうな、と思っていましたが、ワロロットの駐車場で入れるのも出るのもかなり練習をさせてもらったおかげで、運転に対してとても度胸がついた気がします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギュウギュウに詰まった駐車場（右手前が乗ってきた車）