写真日記
図書館
土曜日、掃除など自分の仕事が終わったら、子どもたちは図書館でタイ人スタッフと一緒に宿題をやります。本当はきちんと椅子に座り机に向かって欲しいけれど、こうやって廊下でゴロゴロしながらやる方がどうもはかどるようです。
2006年クレディ・スイスがバーンロムサイの、そしてナンプレー村の子どもたちのために寄付で建ててくださった図書館。3年が過ぎ、多くの子どもたちが訪れ、併設されているコミュニティルームでは啓発活動が行われ、コンピュータルームでは学校の宿題をし、すっかり「村の図書館」となって来ました。最初は村の子どもたちが来るたびに、「来た~!あっ、また来た~!」「あら帰ってしまった・・」など一喜一憂していましたが、最近は夕方や土曜日に自転車に乗ってやって来る村の子どもたちの姿がまったくあたりまえの風景となっているのです。開設当初村の学校に一旦入学したものの父兄の反対にあって追い出されたこと、橋のたもとのバーンロムサイの看板に石を投げられ割られたこと、「HIV/AIDS = 怖い」という無知から来る差別や偏見が、「知る」ということで解消されて行くのにはそれなりの時間がかかりました。
図書館では定期的に新しい本やDVDを購入します。ここタイではまだまだ活字を読むよりもテレビ大好きタイ人たちはDVDを好みます。それは子どもに限ったことではなく・・。それでもバーンロムサイの図書館では、以前に比べればずっと本を借りる人が増えてきました。偉人の漫画本なども活字に慣れ親しむためには良いようで人気があります。
例えば週末に面白いDVDの上映会をしたり、ゲーム感覚で様々なことを勉強したりと
もっともっとこの図書館を使って、これからも村の子どもたち、そして大人たちも楽しんで使ってもらえるコミュニティスペースになるよう、色々企画しよう!と話しています。
麻生 賀津子|2009/11/08 (日)
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