写真日記
落ち葉の季節
乾季は落ち葉の季節。子どもたちは学校から帰ってくると、まずベン教官監視のもと落ち葉掃きをする。先日、掃き集めたチークの大きな葉っぱを抱えたペンちゃんになんとなく「落ち葉掃きは楽しい?」と聞いてみると、「なんでそんなことを聞くのだろう?ここはどう答えるのがベストか?」といった表情で、様子を探るように僕の顔を見つめるペンちゃん。しばらくして「楽しい・・・」とペンちゃんは答えたが、明らかに楽しそうではなかった。「早く落ち葉が落ちなくなるとうれしいんじゃない?」と聞くと、今度は聞こえなかったふりをして落ち葉を袋に詰め始めるペンちゃん。水不足のことを考えると、大人たちは乾季になったばかりの今から雨季が待ち遠しいが、子どもたちも落ち葉掃きのことを考えると、今から雨季が待ち遠しいのかもしれない。
久しぶりにパヌとゆっくり話をした。以前は言葉のはっきりしなかったパヌも、今ではずいぶんはっきりと話ができるようになった。それでもパヌの言葉は少し聞き取りにくく、また時々パヌは要領を得ない答えをするので(もしかすると僕のタイ語が聞き取りにくいのかもしれないが)会話のスピードはとても遅いのだが、それがかえって楽しかったりもする。パヌに好きな教科を聞いてみると、パヌの答えは「オム、オム。」だそうだ。それが「コム、コム。」と言っているのに気づくまでこれまた時間がかかったが、小学1年生からコンピューターの授業があるのには驚いてしまった。「コム」の時間は「どんなことをするの?」と聞いてみると、地面にキーボードとマウスらしき絵を描くパヌ。何をやっているのかは理解できていないのかもしれないが、教科書とノートのみの他の授業と違ってキーボードやマウスなどを使う「コム」の授業は新鮮で楽しいのかもしれない。
鈴木 寛人|2009/11/14 (土)
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