写真日記
捕まりました
とうとう捕まってしまいました、警察に・・・
9月3日の日記に書いたのですが、私の車の納税期限は切れたままなのです。タイで車を所有するのは初めてのことで、夫には8月からどうすればいいのか聞いていました。でもこの車、夫のお姉さんから買ったので所有者はまだお姉さんのまま。夫はとりあえずお姉さんが持っている車の書類が必要だし、自分が全部処理してあげるから、と言い切っていました。でもそれからしばらく経っても何もしない夫。さすがに心配になって、自分でやるからお姉さんにその書類もらってよ、と言ったのですが、陸運局へ行ったりするその作業は結構時間もかかるし大変だから自分がやってあげる、という返事をするばかり。私もそのまましばらくは忘れていたのですが、先月にも夫に何度か催促。そして今月に入っても2回ほど催促していたのですが、とうとう先日検問でひっかかりました。
自宅のある小さな通りから大通りへ出る出口のところで、二人乗りのバイクがなかなか左折して出ようとしない様子。私は邪魔だなぁと思いながら後ろにつくと、なんだか大通りを覗き込んでいる様子。覗いているその方向には警察の検問が・・・それで出ようか迷っている様子のバイクでしたが、車の私はもう引き返せない状態なので出て行くと、案の定止められました。
理由はわかっていたので素直に車を寄せて窓を開けると、「納税の期限切れていますね。免許証出して」と言われたので、免許証を渡すと、タイ人ではないとわかり「タイ語わかりますか?」と警官。わかったから免許証出したんでしょ、と言いたいところでしたが「はい、わかります。」と私。警官はもう一度「8月から納税の期限切れてるね、あそこで罰金払ってね」と歩道に設けられたデスクへ行くように言われました。(夫に言ってよね)と思いながらもデスクへ行くと、捕まった人たちが順番に手続きを待っています。私の担当は女性。その人にも「タイ語大丈夫ですか?」と聞かれ「大丈夫です」とやりとり。「8月から切れてるけど、今はもう11月ですよ」「はぁ」「罰金として500バーツ払ってもらいます」と言われて、(うーん、ここで払うと今からガソリン入れるのに足りないなぁ)と思った私は「今は500バーツ持っていません」と言ってみました。きっとそんな人たくさんいるのでしょう。「困りましたね、どうします?」と一応言ってみせてる感じでしたが、でもすぐに「では後日支払いに来てください」とペーパーを渡されました。免許証はそのときに返すからと没収。(なんだ、そんな面倒なら今払ったほうがよかったな)と思いましたが、その日帰って夫を責めました。でも夫は「大丈夫、明日罰金払って免許証ももらってきてあげるから」と何でもないといった感じ。本人が行かなくても免許証を返してもらえるタイのシステムには驚きましたが、税金を払ってないことに罪を感じるべきところを罰金払えば済む問題、と思っている我が夫にはかなりあきれました。
でもタイの取り締まりはかなりいい加減なところもあるのでタイの人がそう考えるようになるのも仕方のないことなのでしょうか。もしこれがバイクのヘルメット無装着を取り締まる検問だったなら、たとえ納税期限の切れた車で通ってもきっと私は捕まらなかったわけで、そういう面では本当に矛盾を感じます。ルール違反で捕まってちょっとドキドキはしたものの、日本で警察に捕まったらきっともっと罪の意識を感じたのではと思うと、自分もタイ人の「マイペンライ(大丈夫とか気にしないという意味)」気質が身についてきているのかな、と思った今回の体験でした。
上田 真理子|2009/12/01 (火)
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