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写真日記


野焼き

先日、建築業を営む夫に着いて木彫り職人の家=仕事場へお邪魔しました。バーンロムサイからもすぐ近くにあるこの家では、チェンマイ(ランナー)様式のお寺や家、家具などに使われている木彫りの部分を作っています。


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こんな感じの彫り物をチェンマイのお寺などでもよく見かけると思いますが、本当に熟練した職人技だと彼らの仕事を見ているといつも思います。 


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(左)こんな風に下書きしたパターンから木彫りを仕上げるのです。
(右)この1メートル余りの大きさで約3日ほどかかるとのことです。


そしてこの仕事場の周り一面は見渡す限りの田んぼ。


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つい数ヶ月ほど前まで青々としていた稲も11月には収穫され、今はこの写真のように野焼きが行われている真っ最中です。野焼きした後、今度は大豆の栽培に入るのだそうです。

2年ほど前だったと思いますが、チェンマイでの煙害が深刻な状況で、気管支系への被害が懸念されるほどの問題となり、そのニュースをバンコクにいて聞いていましたが、野焼きもその煙害の原因の一部となっています。農業指導もなされる王様は、土壌のためにも野焼きはしないできちんと耕すようにとおっしゃっているそうです。けれども、耕運機を使えば燃料費がかさむし、何より手っ取り早いということでまだまだ野焼きをする農家がほとんどです。山岳地帯での野焼きは時には山火事を引き起こし、さらに煙害をひどくしてしまうようです。

私の家からバーンロムサイへ行く途中にある田んぼも今はすべて真っ黒に焼かれてしまいました。まだしばらくは空気の悪い状態が続きそうなチェンマイの街です。

上田 真理子|2009/12/20 (日)

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