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アンダーザツリー展を終えて

bag.jpg第8回アンダーザツリー展 ~バーンロムサイ ハートマーケット~、そして同時開催のサボア・ヴィーブルでの展覧会は12月26日をもって大盛況の中、無事終えることができました。

今回、バーンロムサイのオリジナルプロダクツの中に初めて登場した廃材となるタイの米袋を使ったリサイクルバッグ、使わなくなったシルバーを集め溶かし、それをリサイクルして作ったアクセサリーなど、「リサイクル商品」を買ってくださる方が多かったのも「資源を大切に」ということが自然と浸透してきているのだと思います。また明るい色のリス族パンツやキッチングッズ、鮮やかな古布を使ったもの、子どもたちの絵のマグカップや手作り蝋燭など、明るい色のものを選ぶ方が多かったのも今回のアンダーザツリー展では印象に残りました。

「楽しんで買う、それが支援となるのです!」という言葉通り、楽しい市場となった会場で楽しんで買っていただき、その収益はバーンロムサイの子どもたちのためと、ベトナム戦争での枯葉剤の影響でいまだ苦しんでいる子どもたちのために使わせていただくことになります。

社会貢献の新しい形の一つが日本にも確実に広がって来ていることを実感しました。


今回、会場に来てくださったたくさんの方々、この展覧会のために力を貸してくださったたくさんの方々に、まずはこの場を借りてお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました!


『ミルク、おめでとう!』

milk.jpgホーム最年長18歳のミルクは来年中学を卒業したら、ピーダオと同じ専門高校へ進学して経理の勉強をしたいと言っていました。特に数学が得意というわけではありませんが、経理の仕事であればどんな会社でも必ずある職種だから就職に有利というのが、ミルクなりに考えた理由で、納得。今年から毎週土日の午前中一人でバイクに乗り、苦手な学科を補うために塾に通い、以前は消極的で感情の起伏が激しかったミルクも「私はもう18歳だからね」と良く口にするようになって、確実に大人への階段をのぼっています。

12月19日、専門高校で学校推薦の入学試験がありました。面接試験だけですが3年前同じく推薦入学したピーダオの話しによると、担当の先生からかなり鋭い突っ込んだ質問があるということで、「私は面接よりも筆記の方がいいな・・」と、とっても自信がなさそうなミルクだったのです。

そして日本から帰国した翌朝、ウェウから「ミルクが合格したのよ!信じられない!嬉しい!」と興奮の電話が入り、ミルクの通っている学校からは6名が推薦入学出来たとのこと。今のミルクの実力だとちょっと難しいかな・・・というのが大方の予想だっただけに、ミルクの合格は2009年を締めくくるにふさわしい、一番嬉しい出来事となりました。そしてミルクの心身ともに辛い時代を共に過ごしたメーミワは誰よりもミルクの合格を喜び、お花をプレゼント。彼女が試験に受かったことは妹や弟たちも我が事のように自慢しています。

来年からミルクが通う専門高校は入ってからの勉強が大変です。毎日クタクタになって帰って来ても、宿題や提出物に追われていたピーダオを間近に見ていたので、それは本人が一番分かっているはず。

子どもたちの自立がバーンロムサイの大きな目標。その目標へまた一歩近づいたミルクの嬉しい合格の知らせでした。

麻生 賀津子|2009/12/31 (木)

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