写真日記
縁起の良い日
タイの人たちはとても信心深い人が多く、大人も子供も精霊(おばけ)がいることを本当に信じているし、縁起が良い事、悪い事、良い日、悪い日、古くからある迷信などなど、、の話をよく聞きます。
日本にも縁起のいい数字や大安仏滅などの日にちがありますが、タイでは縁起の良い数字は9。お祝い事なども9日に合わせて行うことが多いらしく、昨年2009年、その9月9日と、9が並んだこの日の午前9時9分には、国民が国王賛歌を一斉に唱和して王様をたたえるというイベントが各地で行われたそうです。
町で買い物をしていてもよく見かけるのは9。199Bはロイカーオカーオと言い、日本の198円イチキュッパのように使われているようです。縁起が良いというのに加えて、日本と同じく安く感じるから、という理由もあるそうです。
今月の9日、キットさんの結婚式が行われました。チェンマイの人が結婚するとき、縁起がいいと言われている月は4・6・8・9・12。日にちは二人の誕生日などをみて決めるのだそうです。キットさんの場合はちょうど9日。縫製場のみんなと一緒に朝からキットさんの家へお祝いに行きました。到着すると、みんなピンクの服を着て待っていました。(結婚式に縁起が良い色はピンク)
北部の人の結婚式では高齢の人が二人の手首に白い紐を巻くという儀式があります。
この日も91歳の方が、初めに紐を巻いていました。一人ずつ、それぞれお祈りをしながら巻いていき、まるでみんなが神父さんのようでした。お家で行われた小さな結婚式。家族がみんな集まって美味しい北部料理を食べ、幸せそうな二人。天気も気持が良く、とても温かで幸せな日でした。
斉川 由希子|2010/01/11 (月)
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