写真日記
火事
年に一度は隣接した土地またはバーンロムサイの敷地内で火事がおきます。昨年の乾季には、枯れ草が自然発火しバーンロムサイの裏の土地が燃えはじめスタッフ総出のバケツリレーで消し止めました。またバーンロムサイの向かいの家に住んでいた元スタッフの美和子さんの家は、火が5メーター程のところまで迫り消防車が出動、大騒ぎしたこともありました。それは隣人の焚火の火が原因。ロイクラトーンの祭りの時チェンマイの夜空に上げられる何万個のコムロイが原因でやはり年間何軒かの家が焼けてしまいますが、だからと言ってみんなが楽しみにしているこの祭りのコムロイを中止するような無粋な事をこの国はしません。
2週間ほど前、庭で働いている大工さんの様子が慌ただしいなぁと思っていたら、私の家の屋根のスプリンクラーが回り出しました。ゲストハウスや我が家の屋根は草葺き屋根なので、いざという時のために屋根のてっぺんに放水出来るスプリンクラーが取り付けてあります。慌てて外を見ると、スタッフの麻生さんの家のスプリンクラーもフル回転、北側に隣接した空き地の枯れ草や木が燃え、炎が4,5メーターも上がりバリバリとすごい音。大工のチャイさんが役場にはもう電話したから大丈夫だよと言いながら、バケツリレーでともかくバーンロムサイの敷地に延焼しないよう水を撒いていましたが、すでに5ライ(約8000平米)の三分の一程の枯れ草が炎上中。
巣があったのか沢山の鳥たちが空に舞い上がり、巣の中の卵や雛を心配そうに低空飛行して見に来ています。我が家の猫ルーシーが大慌てで煙の中から逃げ出してきました。
5分ほどで村役場管理の立派な消防車が到着。助手席には3歳くらいの男の子と5歳くらいの女の子が同乗!
短パンにゴム草履の運転手は車から降りくわえ煙草で火事を眺め、一緒に乗って来たTシャツにジーパン+ゴム草履の若者二人が放水。空き地には建物もなくただ草と木が生えているだけだったのでそれほど危機感はありませんでしたが、子連れの消防車の運ちゃん、なんとくわえ煙草、、、消火が済み車に乗り込む運ちゃんが道路に煙草をポイ捨て!!子どもたちはピースサインでバイバイ、、、見ていた麻生さんと二人で大笑い。チャイさんが聞いてきたところによるとそもそもこの火事、通りすがりの人が捨てた煙草が原因らしいよとの事。オイオイ運ちゃん、気付けて!!
焼け跡にはすでにしっかりと新しい草が生え、木々も「びっくり」して葉を落としただけで、根がしっかりしているからもうすぐまた芽を出すとの事。
いやぁタイはおおらか、楽しい!!こういうところ大好きです!!
名取 美和|2010/02/09 (火)
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