写真日記
おめでとう!ナット
先週の金曜日、市内にある学校で北部タイ中学・高校日本語コンテストが開かれ、ナットがその漢字・文法高校一年生の部に出場した。この日本語コンテストはナットが出場した漢字・文法の他に、朗読、スピーチ、書き方、クイズと学年ごとに5部門あり、タイ北部で日本語学科がある中学・高校から各部門代表に選ばれた1名のみが参加でるのだそうだが、ナットは現在通っている高校の漢字・文法高校一年生の部の代表に選ばれたのだ。日本語コンテストへの出場が決まってから、特に漢字が不安というナットは麻生さんに漢字の特訓をしてもらっていたのだが、その甲斐あってかなんと60問中58問正解で、49名の参加者中見事1位を獲得した。2位の正解数は50問に満たなかったそうなので、この正解数には採点をした先生も驚いていたとなんともうれしそうに言っていたナット。ナットによると、早々と問題を解き終え教室を出ようとすると、試験官の先生にまだ時間がたくさん残っているので見直しをしてから教室を出なさいと言われ、見直しをしているとどうしても気になるところが2問あり、結局ナットはその2問の解答を別なものにしてしまったところ、その2問が外れてしまったのだそうだ。その2問が当たっていれば満点だったのに・・・、となんとも悔しそうなナットだったが、それでも60問中58問正解は立派な数字だ。
ナットに1位の賞状の写真を撮らせてと、ナットの部屋に入ると、壁には赤ペンで日本語の文法が書かれた紙がびっしりと貼られていた。その光景を見て、受験勉強をしていたころを思い出しなんとも懐かしくなってしまったが、苦手な漢字は麻生さんに特訓してもらい、比較的自信のある文法はこの紙を見ながら自分で勉強していたのだそうだ。勉強すればするほど、問題がすいすい解けていく日本語が楽しくてたまらないと言っていたナット。去年の末に出ていたナットの通う高校と日本の高校での交換留学の話は、ナットが卒業するまでには間に合わなそうだけど、高校を卒業してからでも日本で勉強がしたいとナットは言っていた。とても楽しそうに日本語のことを話すナットと、部屋にびっしりと貼られていた紙を見ると、ナットの日本留学の夢が叶うといいなとなんとも応援したくなってしまう。日本留学はもう少し先の話になると思うが、とりあえず今回の漢字・文法高校一年生の部第1位、おめでとう!ナット。
鈴木 寛人|2010/02/10 (水)
前の写真日記:火事
次の写真日記:もうすぐバレンタイン 〜鎌倉店より〜