『スーパーの踊る店員』

ホームから1番近いところにある大型スーパーでは、夕方5時になると店員が店内の通路にずらりと並び、スーパーのテーマソングに合わせて一斉に踊りだす。初めてこの光景を目にした時はかなり驚いたが、今ではすっかり慣れてしまった。ただ、マネージャークラスと思われる年配の店員こそ時に笑顔を見せながらキビキビと踊っているのだが、その他の9割以上の店員は、伏し目がちにとりあえずといった感じで踊っている。そんな恥ずかしそうに踊る店員の前を通るとなんだかこちらまで恥ずかしくなってしまい、こればかりは慣れることができず、つい用もないのに店員がいない通路に入ってしまったりする。おそらくこのダンスは客へのサービスのために踊られているのだと思われるが、スーパーのテーマソングに合わせて楽しそうに踊っている2歳の娘を除く、客、店員のほとんどの人が早くダンスが終わらないかなと思っているに違いない。どうせ踊るのなら、店員にはこちらが恥ずかしくならないぐらい楽しそうに踊ってほしいし、そうでないのなら踊るのをやめた方がよいのでは、と毎回恥ずかしそうに踊る店員を見ながら思ってしまう。

『不思議な顔？の蛾』

お昼に家へ戻ると、アサマが壁に向けてカメラを構えていた。何を撮っているのかと近づいてみると、なんとも不思議な顔？をした蛾が壁にはりついていた。顔といっても本当の顔ではなく、肩のあたりにマントヒヒの顔のような模様を持った蛾だったのだ。おそらく進化の過程で外敵から身を守るためにこのような模様になったのだろうが、確かに僕が蛾を食べる外敵だったらこんな顔をした蛾は食べないと思う・・・。夜になるといつの間にかどこかへ行ってしまったが、あの"顔"なら長生きするのではないかと思ってしまった。