写真日記
子ども同志
バーンロムサイがあるナンプレー村。10年前にバーンロムサイが開設された当初、HIVに対する偏見も根強く、子どもたちがせっかく入学した近くの村の学校は退学させられてしまいました。今は車で片道30分ほど離れた学校に通っています。今でもまだまだ偏見や差別は残っていますが、10年かけて少しづつ村の中に溶け込み、3年前には図書館が出来、村の子どもたちが図書館に本を借りにバーンロムサイにやって来るようになりました。村の子どもたちは図書館に来ていたけれど、村の子どもは子ども、バーンロムサイの子どもは子どもで分かれて遊んでいて、あまり交流ははかれていないような感じでした。
ところがここ最近、タイ人スタッフの図書館利用促進の取り組みが功を奏していることもあり、図書館にやってくる村の子どもたちの数も目に見えて増えてきました。
本の貸し出しに忙しいベンさん
図書館のまわりにしかいなかった村の子どもたちが、庭でバーンロムサイの子どもたちと一緒に遊んだり、アトリエで一緒に絵を描いたり、一緒にご飯を食べたり、休日には一緒にサッカーに出かけたり・・・と本当に変わってきたなぁと実感しています。一緒に遊んで、おしゃべりをして、"友達"同志は本当に楽しそう!
お昼ごはんを食べながら談笑するゲンたち
バーンロムサイの子どもたちのことを知らない人が見たら、誰が村の子かバーンロムサイの子かなんて分からないと思います。これからも村の子どもたちとバーンロムサイの子どもたちがもっともっと交流が深まるようにと、タイ人スタッフは色々計画中のようです。
差別や偏見を持っているのは大人だけなのであって、子どもたちにそんなことは関係ないのかもしれません。
菅野 裕子|2010/03/01 (月)
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