写真日記
ダムさん
最初はエー君と一緒に保父として入って来たダムさんですが、自分から保父の仕事は向かないと判断(私たちも同意見)、しかしイベントになると俄然張り切り、さらにサッカーのコーチとして結構チェンマイでは名前の通っている人だということも発覚し、それ以降保父にはならず週末子どもたちを彼が指導しているサッカーチームに連れて行ってくれたり、キャンプに連れて行ってくれたりと、バーンロムサイの催事にはかかせない人となりました。今は子どもたちの学校のことや男の子の相談相手として、バーンロムサイにとって大切な存在となっています。明るくて良い人ではあるのですが、ちょっといい加減なところもあり、さらにスポーツや人とのコミュニケーションはとても得意なのですが、書類を書いたりお金の計算をしたりすることは猛烈苦手です。汗まみれのシャツや靴下がクチャクチャに入っているカバンの底から領収書がグチャグチャになって出て来たことがあるんですよ・・、と寛人君が苦笑いしていたことがあります。なので私は彼に領収書をきちんと入れておく入れ物をプレゼントしました。彼の汗臭い靴下と一緒の領収書を精算するのはちょっと・・・。
そんなダムさんですが、子どもたちからの信望は厚く、さらに村の子どもたちもダムさんが大好き!朝早くからサッカーを一緒にやりたくて彼を待っています。ダムさんの言うことならなんでも聞く村の子どもたちは、サッカーを本格的に習うことが出来て今楽しくてしょうがないようです。もちろんバーンロムサイの子どもたちも同じ。もう少し暑くなったらプール教室もやってくれます。今年の夏休みもサッカーにスポーツ大会、キャンプなどなど。ダムさん、大活躍となるでしょう。
『祖父母に会いに』
ナットは母方の祖父母が高齢で今歩けないと聞き、ブリラム県の家に久し振りに帰ることになりました。お祖父さんは今年90歳。叔母さん(ナットの母の姉)がチェンマイまで迎えに来てくれて日曜日の夜はホームに1泊。昨日バスに乗って一緒にブリラム県に向いました。13時間以上かかるらしいです。行く前からお土産は何にしようかとか、帰りは一人で帰って来たいとか、バッグを貸してくれとか、かなり興奮気味だったナット。結局チェンマイ名物のソーセージと豚の皮を揚げたケープムーを買って、帰りはバンコクから汽車に乗ってチェンマイまで一人で帰って来ます。4泊5日と短い帰省ですが、たくさんお祖父さんお祖母さん孝行をして、日頃一人で面倒をみている叔母さんを楽にしてあげてほしいです。
ナットが出発した後、タムが「ナット兄さんはもうバーンロムサイに帰って来ないの?」と真剣な顔でノイさんに聞いて来たそうです。大丈夫、ナットは帰ってくるからね。
『ブーレック脱走』
日曜日、「土の家」の横でバリ~!バリ~!とすごい音がするので美和さんと見に行くと、そこには柵から脱走したブーレックがバナナの葉をものすごい勢いで食べていました。お腹がすいているのか(いつもですが)赤い大きな花も何でもバリバリ食べています。どうも柵の下の土を掘ってそこから出てきたようなのですが、久し振りのお散歩だから「いいんじゃない?!一晩くらい・・、でも一応チャイさんに聞いてみよう」とチャイさんに電話をしたら、ブーレックがさらに外に出て他の家に行ってしまうと事が大きくなるからとすぐにバイクで駆けつけて来てくれました。チャイさんお得意の豚語でブーレックを柵の中に入れ、ブーチャンと一緒にチャイさんが作ってくれたご飯を美味しそうに食べ一件落着。
ブーレックとは「小さい豚」という意味。大きなブーチャンと比べると最初はと~っても小さかったブーレックも、今では殆どブーチャンと同じ大きさになりました。
そして何故か珍事は日曜日の誰も居ない時に起こることが多いのです。
麻生 賀津子|2010/03/23 (火)
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