ピークは越えたようですが相変わらず暑く、雨らしい雨が降らない日が続いています。それでも最近は一日に一度か二度ほど、急に空が暗くなり風が吹き荒れパラパラと雨が降るようになりました。ただし土の表面を軽く濡らす程度の雨しか降らず、貯水池の水が増えるには到底至りません。雨が降ったり止んだりするたびに事務所の窓を開け締めしながら「今日もまた大して降らなかったねぇ...」というのが習慣のようになりました。

最近の他のスタッフの日記にもあるように、このように降らない日が続くのはチェンマイでも珍しいことのようで、例年ならもっと頻繁に「夕立のような雨」が来てそれが過ぎると「すっ」と涼しくなるのだそうです。そしてこの暑い季節、タイ人たちはひと雨降って涼しくなるのを心待ちにしているとのこと、最近は私もその気持ちが少しわかるようになってきた気がしています。

しかし、季節は少しずつ変わってきているようです。
３月半ばにはまるで工事現場の掘削機械のような音を立てて昼夜鳴いていたセミの声、それが止むと夜はトッケーや「ホォホォホォ〜」と鳴く何の種類か解らない鳥の声に変わり、今はカエル（たまにウシガエルのような鳴き声も聞こえる）やコオロギの声に。トッケーは一時程ではありませんが今でも鳴いています。いつも出だしは元気に力強く「トッケー!! トッケー!」と声を張り上げますが、５回も繰り返すと次第に声がすぼみ、最後は「むぎゅ〜...」とうなって鳴き終わります。容姿もユニークですが、鳴き方もなかなか愛嬌があり笑えます。
私の住む家にはマンゴーの木が有り、半月程前までは毎日庭にマンゴーの実がそこここに落ちていましたが、それも終わり。今果物はライチやランプータン、マンゴスチーンが旬となりました。
焼畑農業の季節も終ったのでしょうか、4月頃にはかすんで見えなかった山々が最近は青々とその輪郭が見えるようになってきました。バーンロムサイの枯れた芝の下にも、最近は青い芽が出てきているようです。
雨季の始まりはもうすぐなのでしょうか。瑞々しい緑を見るのが楽しみです。

あるところでは雨が降り、あるところでは晴れている、、最近有りがちな天気がはっきりとわかるドイ・ステープからの眺め。