写真日記
コピー商品
今年に入ってから新しくウットさんという人が縫製場で働き始めることになり、手狭になった縫製場にさらに新しいミシンを購入したときのこと。最初しばらくの間は臨時にラダーさんが使うミシンをウットさんには使っていてもらったのですが、突然ミシンが動かなくなりました。ゲーさんによると、このミシンは外見はJUKIという日本製のものなのだけど、中身は偽物の中国製、価格も安い、というから驚きました。それで頻繁に調子も悪くなるとの話。それを聞いていたので、新しくミシンを購入する際にはかなり慎重になり、エッさんを連れて行き、試し縫いも何度もしてもらってその現物を購入したのです。
お店の人にもJUKIのミシンにはきちんとした日本製と中身は中国製で価格も半額というミシンがあると最初に説明をされました。もちろん日本製を買うことにしていましたが、お店で指定したのに到着してフタを開けたら中国製だった、ということもあり得るので、エッさんに機械のチェックをしてもらい、それをそのまま運んでもらうことにしたのです。
ミシンはその日に運ばれてきました。その時、せっかくエンジニアが2人も来てくれたので、みんなのミシンもついでに点検をしてもらいました。すると、それまでミシンに使っていたオイルがなんと偽物だと言われたのです。私はミシンにそんなにもたくさんのオイルを使っていたことも知らなかったのですが、シーさんのミシンを開けてみると黄色いオイルがたくさん張ってありました。でもこのオイル、きちんとしたオイルは透明なのだそうです。こんなものを使い続けてきて、入ってはいけない箇所にオイルが入り込んでいなくてラッキーだね、なんて言われる始末。
そのオイルが中国製だったかは確認しませんでしたが、とにかくどんなものでもコピー商品というか偽物って存在するのだなと思った方がいいのかな、と感じた出来事でした。
ちなみに新しいミシン、私は当然新しく入ったウットさんへ割り当てられるものだと思っていましたが、おばちゃんたちは誰もがみんな新しいのが欲しいに決まっているから、事前に誰に割り当てるかきちんと説明しないとダメだよ、とゲーさんに言われてそれにもかなり驚きました。ゲーさんの意見に従って、それは結局サーイさんへ割り当てられたのですが、おばちゃんたちがなんだか子どもみたいだなと思えたのでした。
上田 真理子|2010/05/30 (日)
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