夕食後のベンさんによる子ども会議の様子をのぞいてみようかと、毎日子ども会議の開かれる食堂へと行ってみると、一足遅かったようでちょうど子ども会議が終わってしまったところだった。子ども達がばらばらと部屋へ戻っていく中で、タンとガノックが食堂に残り何かしていたので見てみると、タンの宿題をガノックが手伝っているところだった。今日のタンの宿題は、英語の宿題で「49th forty-ninth」、「50th fifties」の2つのボードを作るというものだった。そして、このボードには"やはり"絵が描かれていて、ガノックはこの絵に色を塗るのを手伝っていた。"やはり"というのは、子ども達の宿題を見ていると何かと絵を描いて色を塗るというものをよく見るからだ。英語の綴りを覚えるという意味では単語の綴りを何度もノートに書いた方が効果があるような気がするが、そういった宿題を目にすることは少なく、"cat"という単語であれば、"cat"と書いてその横にネコの絵を描くような宿題が多い。ただ、子ども達にとってこの絵の多い宿題は楽しいようで、いつも誰かが他の子の宿題の絵を描いてあげたり、色を塗ってあげたりと、数人で宿題にとりかかっている。今日も途中でスーがやってきて、「ここはピンクにした方がきれいだ！」などと言いながらタンの代わりに色を塗りだしたり、いつの間にかガノックに代わってオンが色を塗っていたりと、やはり楽しそうだった。去年の学期末に成績表が配られた際、せっかくやった宿題をなぜか先生に提出せずに評価を下げていた子どもたちが多かったので、せっかくみんなで楽しくやったこの宿題、明日タンにはしっかりと提出してもらいたいものだ。