写真日記
初公開!エーさんとダムさんの僧侶姿
最近の日記でも話題になっているエーさんとダムさんの出家。最初エーさんから「来月、出家して僧侶になる」と聞いた時は大変びっくりしました。エーさん、そしてダムさんも一緒に出家してお坊さんになってしまったら、今後バーンロムサイのタイ人スタッフは人員不足になってしまい大変なことになるのでは?何が一体彼らに世間から離れる決意をさせたのだろう???と不安になりました。実はタイ語やタイの事情に不勉強な私は、「出家する」= 「俗世間から離れて一生仏門に入る」と思ってしまい、まさか「期間限定の出家」があるとは思いもしなかったのです。
手元にある本によると、「タイ人男性は(国民の義務として)一度は出家し、さまざまな煩悩と向き合います」とのこと。何故様々な煩悩と向き合うのか?について、面白い説明が書いてあります。タイはほとんどの人が仏教徒、「仏教の国」ですが、仏教用語では「愛」は否定されているそうです(私達が現在一般的に使う「愛」とは少し違いますが)。何故なら「愛」は、金銭欲や名誉欲のようにいくら獲得しても満足しない=「執着を起こす」ものとみなされるから、なのだそうで、仏教ではこのような執着を嫌うため、仏教徒は結婚前に一度出家して「愛」も含めた様々な「煩悩」=「執着を起こすもの」について考え自分を見つめ直し、その後結婚しても煩悩にとらわれることの無い幸せな家庭生活を送ることが出来るようにするのだと。しかし、今回のエーさん、ダムさんの場合はちょっと謎が残ります。何故結婚後に出家するのか?そして出家の効能?は有るのか?これについてはまたいつか二人に聞いてみたいと思っています。
そして先日の寛人さんの日記にもあるように、お坊さんにタンブン(お布施)するのは徳を積むことなので、"午前食"を奉じるため二人にバーンロムサイに来てもらいました。エーさんもダムさんも頭を剃って袈裟を着てしまうと立派な(?!) "お坊さん"。不思議な感じがしつつも予想以上に様になっていたのでびっくりです。ウェウ先生をはじめタイ人スタッフが皆集まり、エーさんの唱えるお経に手を合わせていましたが、その後食事が始まると、ここのところ一人でたくさんの業務を切り盛りしていたベンさんが嬉しそうに二人と話をしていました。
帰り際に二人の"お坊さま"は、ガジュマルの木の下に祀られている祠に手を合わせていました。きっと子どもたちの安全と幸運を祈っていたのでしょう。二人は来週には職場復帰をするようです。待ち遠しいですね、ベンさん!
佐藤くみ|2010/06/16 (水)
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