バーンロムサイのあるナンプレーの村から車で約2時間弱、チェンマイ市の北にあるチェンダオに「バーン・ミットラトーン」はある。

「北タイにある他のHIV/AIDSに母子感染した孤児の施設はどのように運営されているのか」、このことはバーンロムサイの若い日本人スタッフも興味を持っていて、彼らと一緒に訪問してみることにした。ナンプレーの村もかなりのどかだが平地、それに比べチェンダオは山深い地域で、山の中腹に建っているミットラトーンからは緑の濃い美しい景色が一望出来、より自然の豊かな環境を羨ましく思う。

タイには王室が援助している公益事業やその施設などが多数あり、この「バーン・ミットラトーン」もタイの王女様（王様の娘）が援助している施設で、カトリックの団体が運営している。現在、８ヶ月から17歳までの６２人の子どもたちがおり（バーンロムサイの約2倍の人数）、うち44名がHIV/AIDSに母子感染し、両親をエイズで亡くした子どもたち。ほかは捨てられてしまった子どもや、子を養う事が困難な山岳民族の家庭の子どもたちとのこと。運営のトップに数人のシスター達がいる他、保母さんや教員スタッフ、カウンセラーなど、ボランティアを含め多くのスタッフが関わっている。

山沿いに建てられた施設は男の子、女の子の棟に別れている他、小さい子のための家、そして洗濯室があり、どこも清掃が行き届いていて大変清潔だ。HIVの治療薬を管理する部屋もきれいに整理されていて、子どもたちに感染予防を教育するための教材も充実している。また、山の斜面には食用の魚を飼っている池と、米や野菜を作っている畑が有り、農業の専門家が子どもたちと一緒に畑仕事をしているそうだ。

その畑を越えたとなりの敷地には併設の大きな学校と寮があり、この地域や山岳民族の家の子どもたち４００人が通っている。女の子が多く、中には以前人身売買に出されたが再び連れ戻された子どもも多くいるそうだ。子どもたちのそれぞれの出身を大切にしていて、７つの民族の伝統的な衣装や生活用具が展示されている部屋が有ったり、音楽室には民族音楽の楽器が揃っている。また、ハーブガーデンやお米を保管する倉が有るなど、大変立派な施設だ。休日にも関わらず、大きな講堂には宿題をする生徒達が驚くほどたくさん集まっていた。そして食堂ではミットラトーンの子どもたちや生徒たちが交代で食事をしていたが、その人数の多さは圧巻だ。

ミットラトーンの洗濯室の前で、石を布にくるんで絞り染めをしていた小学生くらいの子どもたちの集団がいた。私達を案内して下さったスタッフの方は、「この子たちはHIVに感染している子どもたちですが、病気のせいか、または薬の副作用のせいか学力が低い。なので将来に備えて、手に職をつけることが大切なのです。」と説明してくれ、ここでもやはりバーンロムサイと同じ問題を抱えているのだと解ったが、その見極めの早さに少し驚く。その子どもたちの中で、一人ダウン症の子どもがいたのだが、他の子どもたちが食堂にその子をつれてゆくなど、何かと世話をしてあげているのがとても印象的だった。

たった半日ほど訪問しただけではその施設のこと理解したとは言えないけれども、ミットラトーンはその豊かな財源と恵まれた環境によってHIVに感染したこどもたちや山岳民族の子どもたちの持つ問題を解消しようとしているように思えた。規模も大きく、リソースも豊かなミットラトーンとその併設の学校は、バーンロムサイとは比べものにならないけれども、バーンロムサイはバーンロムサイなりに、子どもたち一人一人の個性を大切にし、地道に地域の人達への理解を深めるなどの努力をしているのだと改めて思った。そしてホームに戻り、不在中の卓球大会の様子などを聞いて少しほっとするのだった。

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2010年、今年の夏も営業いたします！！
7月10日～8月29日の約２ヶ月間、神奈川県葉山の一色海岸にある海の家「Blue Moon」にて、スペースをお借りして「夏期限定バーンロムサイショップ」を開催します。
　
「夏期限定バーンロムサイショップ」の為だけにチェンマイやバンコクでセレクトしたカラフルでHAPPYなビーチファッションをご用意しております！
みなさまのご来店お待ちしております！
　
　
期間：　2010年7月10日（土）～2010年8月29日（日）
時間：　9：00～23：00
場所：　海の家「Blue Moon」（ブルームーン）
住所：　神奈川県三浦郡葉山町一色海岸
TEL：　046-876-1797 (営業期間のみ)
http://www.bluemoonhayama.net/