写真日記
身近な仏教
国民の多くが仏教徒であるタイに暮らしていると仏教は何かと身近に感じられることが多いです。お寺に出掛けたり、同僚が出家したり、何か行事があれば、お坊さんがいらっしゃったりと...、本当に生活に根付いています。昨日はアーサーハブチャー(三宝節)で、今日はカオパンサー(入安居)。今年は土日と仏教関連の日がくっついていることもあり4連休となって、お店もお休みになったり、旅行に出掛けたりする人も多いようです。
カオパンサーとは、カオは「入る」、パンサーはサンスクリット語で「年」「雨期」という意味があり、暦の上では雨期の始まりとされていて、僧侶が修業期間に入る初日です。カオパンサーから修業期間が終わるオークパンサー(出安居)までの約3ヵ月間、僧侶は外泊や外出を控えてお寺にこもって修行に励むことになります。そのため、この期間中に僧侶を招いての新築祝いや結婚式は控えられるようです。そもそも雨期の期間は生き物が命をはぐくむ時期で、木々や草花、虫、動物などの生き物全てが新たな命を得ていますが、人間が歩いたりバイクや車で通ることによって、その命が奪われてしまいます。殺生は仏教の教えに反します。これを避けるため、特にこの時期僧侶は極力外出を避けるのだそうです。
昨日の朝は子どもたちと一緒に早朝から近くのナンプレー寺へ行って来ました。このナンプレー村にこんなに人がいたのかとびっくりするほど、朝からたくさんの人がお寺に来ていました。いつも素顔の近所のおばさんも化粧をバッチリして、いつもよりきれいな服で来ていました。日本でいう「ハレの日」にあたるのでしょうか、みんな化粧をしてきれいな服を着ています。
この日はまだ付き添いの方は必要ですが、だいぶ歩けるようになったテンモーも一緒に出掛けることが出来ました。バーンロムサイは30人以上いる団体のせいか、私たちが行くとお堂はギュウギュウです。順番を待って、お坊さんに果物、おかず、ご飯、電球などの托鉢の品をお渡しします。この行事ではろうそくを奉納することが多いようですが、電球はろうそくの代わりになるようです。その後お経をあげていただき、外でお線香をあげて帰ってきました。
ちなみに仏教関連の日はアルコールの販売が禁止になります。
菅野 裕子|2010/07/27 (火)
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