写真日記
雨季とコムロイ
今年の雨季は例年と違い、長雨の降る日が多いとのこと。普通、8月は夕立のような雨が瞬間的に降るだけで(一日に数回降る日もあるそうですが)、乾季となる直前の10月にこのような長雨の日が続くそうです。4月、5月は例年にない記録的な暑さでしたが、これも異常気象なのでは?と言われています。日本の梅雨のような日が続くので、体調を崩している人も多く、この2、3日スタッフやホームの子どもたちも調子の悪い人が出たり、、、気分的にも日が出ているのとそうでないのとでは大違い、やはり気候というのは大きく人の気持ちを左右するものだ、とつくづく思います。
そんな雨季のまっただ中、先日、ゲストハウスのお客様と一緒にコムロイをあげる機会が有りました。プールサイドでホームの子どもたちも集まり、いざコムロイに点火した瞬間、ぽつぽつと大粒の雨が手や顔に当たりました。そしてその10秒後にはバケツをひっくり返したようなものすごい雨が、、、、!子どもたちは保母さんたちとすかさずホームに逃げ帰りましたが、あたふたしていた私たちはプールサイドの食堂(あずまや)に避難、しばらく待ったものの雨は一向に止む気配なく、むしろ強まるばかり、、、。たまたまその場に有った傘に入って帰りましたが、家に着く頃には上から下までずぶ濡れに。しかし、ここまで潔く濡れると、雨がシャワーのように感じられ、さほど嫌な気持ちにはなりません。これも風物詩のようなものなんだろうと、(本物の)シャワーを浴びながらずぶ濡れ体験をちょっと楽しく思いました。
そして次の日は昨夜のリベンジ。またお客様や子どもたちとプールサイドに集まりコムロイを上げました。私は少し遅れて行ったので、すでに5、6個のコムロイが上がってゆくのを眺めながら到着。芯に火のついたコムロイの端を持って空気が暖まるのを待ち、誰ともなく「1、2、3!」と数え初め、一斉に手を離します。次々に夜空へと上がってゆくコムロイ、実ははじめてコムロイあげに参加したのですが、ほんのり火の灯ったコムロイが宙に浮いて行く様は、想像以上に幻想的でした。
「今日は無事にあげることが出来て良かったですね」と話しながら帰ろうとした瞬間、ガノックがいきなり遠くの空を指差して「コムロイ、トック!コムロイ、トック!(コムロイが落ちてるよ!)」と叫び出しました。どうしたのだろうと指差す方を見ると、すでに遠く高い空にぽつぽつと見えるコムロイが、今まで上へ上へと登っていたのに、下に落ちながら消えていったのです。遠くにある雨雲からの雨に打たれ、一度登ったコムロイが落ちながら消えたのでした。それでも雨雲を突き抜け、さらに登ってゆくコムロイも発見!思わず「がんばれ!」
これこそまさに雨季ならではのコムロイあげ、珍しい光景を見る事が出来ました。
その後、その遠くにあった雨雲がだんだん近づき、10分後にはまた雨が、、、。昨夜ほど激しい雨ではありませんでしたが、さすがに今日はずぶ濡れにならず良かった...と、少々ほっとしました。
きれいなコムロイの写真は改めて次の機会に撮ろうと思っています。
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秋田・小松クラフトスペースで「バーンロムサイ展」を開催します。
山岳民族の古布を使ったファッション雑貨、手織り布を使ったキッチン雑貨、子どもたちの絵を使った商品、着心地の良い衣類を中心に展示販売いたします。
お近くの皆様、是非お立ち寄りください。
期間: 2010年8月16日(月)~8月28日(土)
時間: 10:00~18:00
場所: 小松クラフトスペース
住所: 秋田県秋田市中通4-17-9
TEL: 018-837-1118
http://www.komatsucraft.com
佐藤くみ|2010/08/11 (水)
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