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日本でエイズ感染者が過去最多

brs2.jpg8月13日の産経新聞の記事をネットで読んで驚きました。今年の4月~6月の3ヶ月間で、日本国内で報告されたエイズ患者(エイズを発症した人)が四半期での統計では過去最高の129人となり、HIV感染者(エイズは発症していない)も今年の1月~3月に比べて36名多い263名にのぼったというのです。

さらにショックだったのは、出産によるHIV母子感染が4年振りに1件確認されたことです。現在日本では妊娠検査時にほぼ100%に近い割合でエイズ検査が実施されており、もしそこで陽性になっても適切な処置を行えば99%は母子感染せずに子どもを産むことが出来るのです。(現在タイでも同じような状況になりつつあります) にもかかわらず、今回の母親は新聞によると「感染を自覚しながら、医療機関には伝えていなかった可能性が高い」とのこと。感染して生まれて来た子どもは、一生これから抗HIV剤を飲み続けなければならないのです。きちんと最初から医師に相談していればその子どもは感染せずに生まれてくることが出来たのに・・と思うと、事情があるにせよ、その母親の意識の低さに腹がたちます。


今回このような過去最高のエイズ患者が出たことについて、エイズを発症してから感染に気がつく人が多いというデータがあります。つまり検査をせず具合が悪くなってから初めて感染が分かり、その時にはすでにエイズを発症してしまっているという状態。原因は分かりませんが従来HIVに感染してからエイズを発症するまで8年~10年と言われていたのが、その潜伏期間が短くなっているという報告も出ています。


昨年12月の「アンダーザツリー展」で毎年お話しをしてくださっている岩室紳也先生(ホームページを是非ご覧ください→http://homepage2.nifty.com/iwamuro/)と先生の患者さんでHIV POSITIVEの石田心さんのトークイベントがありました。石田さんは30代のファッショナブルな素敵な女性。妊娠検査でHIV陽性が分かり、その後お子さんは感染せずに生まれて現在に至っています。彼女は陽性が分かった時のショックとその時の医療機関の頼りない対応によって、どれだけ精神的に不安で辛い思いをしたか、そして岩室先生と出会った事で心身共に救われたこと、前向きにすべての事に向き合えることになったことなどを話してくれました。多くの人にHIV感染は防げるものだから正確な知識と、検査をすることの大切さを分かって欲しいとイベントに参加してくれました。石田さんの話しはPOSITIVEで明るくそして分かりやすく、何よりも実体験に基づいている一言一言はとても重みがあります。彼女の感染経路は刺青でした。


あらためて、 HIV感染経路は下記の5つです。

① 性行為による感染(コンドームを正しく使用すれば感染は防げます)
② 麻薬などの注射器による廻し打ち(感染率が高い!)
③ 母子感染(先進国では妊娠が分かった時点から適切な処置をすれば母子感染の確率は殆どなくなっています)
④ 輸血による感染(何百万に一の確率ですが輸血による感染もあるので輸血を受けたらエイズ検査を受ける必要があります)
⑤ 刺青による感染(最近増えている感染経路です)

(麻生)


『素敵なギャラリーで展示会やっています!』

8月21日(土)より、杉並区荻窪にありますアステラス器物家(どうぐや)でバーンロムサイ展を行っています。
いつもは作家の器やかごなどを展示販売しているギャラリーですが、期間限定8月29日(日)まで開催しております。
是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。

8月26日(木)は定休日です。

アステラス器物家URL→http://artstellas-douguya.com/index.html

展覧会開催中のギャラリーの写真です
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(久我)

麻生 賀津子/ 久我昌世|2010/08/19 (木)

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