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秋田のお話会にて

秋田の「小松クラフトスペース」にて8月16日より開催されたバーンロムサイ展も今日が最終日。オーナーファミリーとは、母がバーンロムサイを始める前、タイでホーム用の場所探し等をしていた頃からのご縁。バーンロムサイは本当に多くの方々に見守られ、支えられているのだなと、先日初めて会場となっているギャラリーに行き、お話会等を通してつくづく感じました。

未だ不馴れなお話会にて色々ホームや子ども達の事などを聞かれたり、話したりしていたのですが、来てくださった方から「最近日本の子ども達が不幸に見えるのですが、美穂さんはどう思われますか?」と質問を受けました。たしかに私が子どもだった頃は、今よりもストレスが少ない社会だったように思います。もしかしたら私がドイツ学園という比較的自由(校則も制服も夏休みの宿題も受験もない)学校に通っていたから?かもしれませんが...。

ちょっと話しが逸れますが、物心ついた頃から母は仕事をしていたので、小学校に上がる頃にはフライパンで目玉焼きを作り、大きなお鍋でパスタを茹でたりして自分の食事を作っていました。
しかし。これが失敗の連続。卵は程よい力加減で割らないと殻共々つぶれてしまうし、うまく焼けてもそぉーっとお皿に移さないとつぶれるし。注意深く見ていないとお鍋のお湯は吹きこぼれるわ、パスタの半分以上はザルではなく排水溝へ...私のごはんが!と焦って救い出そうとするとやけどしそうになるし...。でもこれらの失敗を沢山してきたから、次はこうしよう、ああしよう、と自分なりに工夫をし、同じような状況になった時には対処出来る知恵が少しづ増える...と言う具合。

これらはささいな事ですが、大きくなるにつれ、目玉焼きが人間関係になったり?...パスタが仕事のプロジェクトだったりするわけで...失敗して痛い目にあったからこそ「ちょうど良い加減」が分かってきたし、成功した時の喜びも人一倍!でも...もしかしたら大事に守られすぎて「失敗させてもらえない」としたら??守って守って守り抜いても、いつかはぶつかる失敗の壁!守ってくれる人が近くにいない時...、不愉快な事がおきた時...心が傷ついたりショックを受けたりする事に慣れていないと、子どもは「自分はものすごく不幸」だと感じてしまうのかもしれないなぁ...と。

それに加え、いざ本当に危険な状況になった時に手を差し伸べ、助けてくれる人(子どもにとっての親)が居る!という確信を持てるか否か。少々大げさ?ですが、後の人生生き抜く上でとても大切な芯になるように思います。「大した事じゃない!次は何とかなる」と思えるか、失敗を恥じて鬱々としてしまうか、性格の違いはあれど、子どもの頃の経験って本当に大事。親だけでなく、まわりの大人たちが上手に失敗を経験させてあげられるようになれば、後々子ども達のストレスが減るのかも??
...と、長くなりましたが、色々考えさせられた座談会でした。

チャリティーベアに服を作ってくださった「旅するマーケット」のみなさま、ギャラリーのスタッフの方々、猛暑の中会場に足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。また来年のコラボ、楽しみにしております!
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目利きのオーナーがセレクトした各地の古布やアンティークに見とれる事しきり。
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名取美穂|2010/08/28 (土)

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