写真日記
チェンマイ仕立てのウェディングドレス
私事ですが、先日日本へ一時帰国して自分自身の結婚披露宴を行ってきました。会場は私の日本の地元、青森県のとある結婚式場。今年に入ってから少しずつ準備を進めてきました。私たち夫婦のこの披露宴、一番の問題は主役である新郎新婦自身が海外、チェンマイ在住であることでした。式場に打合せにいけるのは披露宴当日前の少なくとも1週間前・・・。
この披露宴で、一番の問題になったのは婚礼衣装でした。新婦が着るドレスは基本的にはレンタルで、披露宴当日の何日も前から試着をして予約をしておくもの。ドレスを着るにはサイズ展開も問題になるため、好きなデザインが着られるとは限らないし、いいものは早めに予約されているかもしれない。そしてまた、日本のレンタル衣装は高い!
こうしたことから、私たちは婚礼衣装の新婦用ウェディングドレス、新郎用スーツチェンマイでオーダーメイドで作ることにしました。チェンマイ市内には意外によくウェディングドレスが飾ってあるショーウィンドウをよく見かけます。それはフォト・スタジオだったり、貸衣装屋さんもあれば、ドレスの仕立て屋さんだったりもします。それを見ている限りでは、日本でよく見られるドレスのデザインとそんなに変わらないように見えます。いろいろインターネットでも調べてみると、タイ産のシルク生地、いわゆるタイシルクにこだわってウェディングドレスをタイで作るサービスをしている日本語のウェブサイトもあることを知りました。
そんな中、私がドレスの製作をお願いしたのは、チェンマイ市内にお店をかまえるとあるお店。そのお店のタイ人男性デザイナーさんは、普段はバンコクでお仕事をしているとのこと。私がインターネットで見つけて気に入ったドレスの写真を見せると、デザイナーさんはささっと簡単なデザイン画を書いていろいろアドバイスしながら、デザインを考えてくださいました。製作期間は1ヶ月だそう。発注してからはほぼ毎週1回、サイズ確認、試着に通って、予定通り1ヵ月後にドレスはできあがりました。
新郎用スーツも、別の仕立て屋さんで2週間ほどでできあがりました。ジャケット、パンツ、ベスト、タイ、シャツの5点セットで、日本のレンタル料の相場の3分の1ほどでした。それでも、布はイタリア製のものを選ぶこともでき、出来栄えも申し分ないものでした。
披露宴当日、招待客の皆さんにチェンマイで仕立てた衣装は大好評。皆さん、チェンマイでこんなドレスができることに驚いてくださいました。着ている私自身も、こんなに日本の友人たちに好評だとは思っていなかったほどでした。
ちなみに、私たちの披露宴は引き出物なしにしたのですが。代わりにプチギフトとして、バーンロムサイのチャリティ商品のくまをお渡ししました。
今回の自分の結婚披露宴。チェンマイの縫製の腕の底力を感じて、私にとってもいい経験となりました。
小泉 幸季|2010/09/01 (水)
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