これは大工のヌイさんの写真です。
胸元の黒いもの、これは服の模様でもなければ、飾りでもありません。

本物の、しかも生きているクモです。

このクモはタイ語で「黒クモ」、チェンマイ語で「イーブン（不満げな奴）」（真っ黒なので表情のない、不満げに見えるということでこう呼ばれているそうです。）という、地面に穴を掘って巣を作るクモです。ちょうど巣からでてきたところを、庭師のターさんが捕まえたそうです。

サソリと同じぐらいの毒を持っているそうですが、この牙を抜いてしまえば安全なのだそうです。ヌイさんは牙を抜かれた黒クモを、腕を這わせたりして遊んでいました。なんでも食べる大工さんのこと、もしかしてと思い「このクモも食べられるの？」と聞いてみると、「焼いて食べるとすごくおいしいぞ！」とのこと。本当に大工さん達はなんでも食べてしまいます。

『ポン』

昨日の麻生さんの日記にもあったようにチェンライからホームに戻ってきているポンは、現在チェンライにある国立の工業専門学校に通っています。ポンにチェンライの学校での様子を聞いてみると、「学科は機械科で、今はエンジンの勉強をしているよ。」などと、なんとも楽しげにまっすぐこちらを見て話してくれました。

ホームにいたころは、子どもたちを年長、年中、年少に分けると、年長グループの1番下といったポジションだったことや、少し控え目な性格のためか、頼りなげにちらちらと下を見ながら話している印象が強かったのですが、そんな印象と違ってまっすぐにこちらを見て、楽しそうに学校の様子を話しているポンには少し驚いてしまいました。ただ、そのポンの目を見ているだけで、現在のポンの充実ぶりが伝わってきて、なんだかこちらも嬉しくなってしまいました。

「学校の勉強にはついていける？」との質問には、「わからないところが多くて、ちょっと大変・・・。」と、以前のように下を向いてしまったポンですが、「しっかり学校の勉強についていけるように頑張らないとね。」と声をかけると、「そうだね。」とまたこちらを見てくれました。次回の学期休みに同じ質問をした際には、「だいぶ分かるようになってきたよ！」と答えられるよう、より勉強も頑張って、より充実した生活を送ってほしいです。