先日、買付けより帰国した友人からお土産を頂きました。

むかしむかし、チベットの民がつけていたターコイズ。
むかしの物にはアクセサリーにしていた証に両サイド穴が空いています。
それが年月を経て、崩れて左端にあるように大きくなっているのだそうです。

明るいターコイズも素敵ですが、
くすみのある、この蒼色が私はとても好きです。
鮮やかな海のような、地球の色、という感じがいいな、と思いました。

友人も手仕事に惹かれているひとり。

私もいつしか、衣においても、食においても、住においても、
大量生産、速さ、ずば抜けた安価、潔癖すぎるほどの清潔感、
そういったことよりも、

古くなっても大切に出来るもの、外見だけではない美しさ、逞しさ、作り手の分かるもの、
に強く魅了されるようになって来ています。

それは何故なのか。
自分ひとりで生きていない、ということに気付き始めたのだと思います。　
誰かの作ってくださったものを持ち、食べ、住み、生きている、ということだと思うのです。

バーンロムサイにも手仕事の温もりがたくさん。

カレン族のほどこした刺繍。

インドに古くから伝わる、美しいミラーワーク。祈りや信仰のこもった刺繍。

チェンマイの伝統的な切り絵のアートワーク。寺院や祭壇、お祈りの象徴でもあったもの。

こんなに豊かで、美しいものを作り出している人間に生まれて、
本当に楽しい！

速さを優先させてきて、便利さを追求してきて、
今少しずつ、地球からも何か違うんじゃない？という声が届いている気がします。

こんなに素敵な星が、どうか私たちの100年、200年、1000年、もっと先まで美しいまま、
続いていきますように。

そのためには少しの不便も、ゆっくりな生活も、
すべて愛おしいと感じている私です。

そろそろ暮れが近づき、せわしない日々かもしれません。
けれども、ゆっくり、一歩ずつ、手を動かし身体を動かして年末を楽しめたら、と思います。
この、ネパールの女性の様に、大地を踏みしめて。

皆様も、大切な日々を健やかに、出来るだけゆったりとお過ごしください☆

本日から、六本木にて展示を行います。
こちらにもお時間がございましたら是非、お立寄ください。
お待ちしています！
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六本木　サボア・ヴィーヴル　「バーンロムサイ展」
期間：12月18日（土）〜12月26日（日） ※会期中無休
時間：11:00〜19:00
場所：サボア・ヴィーヴル　東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
TEL: 03-3587-0318
Web Site: http://www.savoir-vivre.co.jp
※初日12月18日（土）17:00より、オープニングレセプションを行ないます。

チェンマイで見つけたあたたかな素材で作ったバーンロムサイの冬のコレクシ
ョン、是非見にいらしてください！

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