写真日記
国境の街 メーサイへ
また日曜日の話題となりますが、ビサの更新のため国境の街、メーサイへ行ってきました。メーサイはミャンマーとの国境にあるタイ最北端の街。日帰りのため早朝の出発、ホームでたまたま会ったミウとメイレックに「お菓子を買ってきてね!」と見送られ、バスステーションへ。チェンマイからはバスで4時間半、メーサイのバスターミナルに着き、そこからソンテウ(乗合自動車)で10分ほど行ったところにミャンマーへ続く国境のイミグレーションが有ります。
このようなバスでチェンマイからメーサイへ。バスではジョージ・クルーニー主演の映画が上映されていましたが、タイ語吹き替えのみで字幕は無し。外国人旅行者も多く乗っていましたが、、。
国境近辺に住んでいるミャンマーの人たちも、タイ側の一定のエリアまで出入りが出来るのでしょうか、ソンテウに乗ると「タナカ」を施した女性や小さな女の子達が乗っていました。「タナカ」は頬やおでこに白い顔料のようなものを塗るミャンマー独特のお化粧で、日焼け止めの効果もあるとのこと。来ている服もどことなくタイの人達の服とは違い、国境を訪れた感じが高まります。
タイのイミグレーションを歩いて通過するとそこは橋になっており、川の向こう側にミャンマーのイミグレーションが有りました。パスポートを預け、引き換えに臨時の通行証を受け取ります。ミャンマー側の国境の街は、「タチレイ」という名前の街。
タイ側のイミグレーション。この川の対岸にミャンマーのイミグレが有ります。橋の両側には、両国の国旗が並ぶ。
ミャンマーと言えば軍事政権によって外国人旅行者の立ち入りを厳しく管理している国ですが、タチレイでは国境から5km以内の範囲まで行動する事が許されているそうです。しつこくトゥクトゥクなどでの観光を勧めるおじさん達を振り払って、「まずは本場のミャンマーカレーを食べよう!」とレストランを探したのですが、道路沿いには食堂すらも見つからず、、、街もどことなくさびれた寂しい感じがします。やっと見つけた食堂で早速ミャンマーカレーを注文しましたが、かなり油っこい、、、。「ミャンマー料理は油をたくさん使った方がより良いとされる」と聞いたことが有るのですが、真偽のほどはともかく、一緒に頼んだ料理も確かに油っぽい料理でした。
タイの番組放送が入るためか、食堂には大型テレビが3台も有り、椅子は全部テレビの方に向けられていました。そして何故かお客さんは男の人ばかり、、。
その後イミグレ近辺のマーケットを覗いてみたのですが、そこは(たぶん中国産の)イミテーションがズラッと並ぶお店がひしめきあっています。違法商品を売る店ばかりなので最初は驚きましたが、じっくり見て行くと「こんなものまでブランド柄が!!」と、発見が多くだんだん楽しくなってきます。チェンマイのナイトバザールやバンコクでも違法商品がここで買い付けられ、売られていると聞いたのを思い出しました。
マーケットで見つけた、ルイ・ヴィトンやディオール柄の「バスタオル」や「毛布」。違法コピー品のDVDやCDを売る店も軒並み有りました。
ひとしきり偽ブランド品を見て歩いた後はまた2つの国のイミグレを通過してメーサイへ戻りましたが、メーサイ側にはやはり中国産と思われる食料品やお菓子、そして雑貨品の大マーケットが買い物客で大賑わいしていました(だからミウとメーレックはお土産にお菓子を、と言っていたのかもしれません)。よくバーンロムサイのタイ人スタッフやチェンマイに住む人達が買い物のため往復10時間近くかけてメーサイへ行く、と聞いてはいましたが、確かにここでは(品質はともかく?)安くて品揃えの豊富なショッピングを楽しむことが出来そうです。
始めて、歩いて国境を越えるという体験をしましたが、川を一本超えただけでも雰囲気が全く違う2つの街に、別の国が隣り合わせにあるということを実感、そして人が行き交う国境だからこそヤミ市場も含めて商業が賑わうということ、また比較的中国に近い場所柄、中国の商品力の凄さを改めて感じたメーサイ行きでした。
佐藤くみ|2011/02/23 (水)
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