写真日記
超多忙なお母さん
先日ワロロットへ買い出しに行った時のことです。
いつもちぢみガーゼを中心として色々なものを買うお店がここ。
中国人一家が経営しているお店で、私たちはいつも「中国屋」と呼んでいます。誰一人として正式な名前で呼ぶことはないのですが、タイ語での名前は「ファイトーン」。横に中国語も書いてありますが、もちろん読めません。
このお店は一族で経営しています。
このお店の並び3軒続けてこの一家のお店。隣は息子が手伝い、娘はバンコクの同業者のところへ嫁いだと聞いています。
そして今日会った若い女の子は様子をうかがっているとどうやらまた違う娘のよう。
あの子は娘さん?と聞いてみると、息子のお嫁さんという答え。
その息子は私が頼んだちぢみガーゼをお店のすぐ近くにある巨大な倉庫から運んできました。あれが息子よ、と。
何人子どもがいるのか聞くのを忘れましたが、とにかく一族で経営しているのがやはり中華系なのだと思います。
そして前から一度写真を撮りたいと思っていたのが、ここのお母さんのこの姿。
携帯電話とお店の電話の両刀使いです。
この日はここが最後の買い出しの場所で、ちぢみガーゼを買って帰ろうと思ってこのお母さんに注文したところ、待つこと30分以上。
前に日記に書いたようにちぢみガーゼが購入できなくなりつつあり、この中国屋にある在庫を確認してもらったのですが、その間ずっと私はこのお母さんの目の前に座ってお母さんを観察しました。
お店の電話で倉庫に連絡して在庫確認するように命令したかと思ったら、携帯が鳴り応答。どうやら長くなりそうな感じで話し始めると、今度はお店の電話が鳴り携帯を持ったまま応答。
その間携帯電話の相手は全部話は聞こえているであろう距離でお母さんはお構いなく会話。
そうしている間にも絶え間なく従業員が話しかけてはそれに応答。
その間の販売のお金の清算なども電話を二つ持ちながら対応。
とにかく見ていると面白いくらいに忙しいのです。
忙しく電話に出たり、従業員に指示を出したり、お金を計算したりしながらも、かかってきた携帯電話はずーっと話し中。
軽く20分は話していたと思います。
しまいには二つの電話を持ちながらメモまで取っていました。
でも極めつけは、他の携帯電話が机の引き出しの中で鳴ったこと。
今度は両手に携帯電話です。
お母さんいくつ携帯電話持っているの?という感じでしたが、最後には早く帰りたいと思って聞かずに帰ってきました。
こんなに忙しいお母さんですが、今日は電話の合間に結構たくさん話をしました。
布を発注しようとしてもそれを織る糸がないという工場の回答とのこと。
中国やインドで綿の輸出規制が課せられているらしいです。
布が購入できないとどうにもできないので早くどうにかなることを願いつつも、今日は大量のちぢみガーゼを予約しておきました。
上田 真理子|2011/03/01 (火)
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