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写真日記


つくる

バーンロムサイの子どもたちが始めて絵を描いた時「何と素敵な絵なんだろう!この絵を皆に見てもらいたい!!」との思いでまず作ったのが絵葉書。しかしそれでは物足りず額装し日本で最初の絵画展を開催したのが2001年。四百数十点あった絵はすべて完売!本当に嬉しく、助かりました。今も子どもたちは絵を描き続けてはいますが、小学校の高学年から中学高校そして専門学校に通う彼らは週日は帰宅後も宿題や勉強があり、週末はサッカーや部屋の掃除洗濯もせねばならず、昔のように絵を描く時間は少なくなっては来ました。でも画室にちひろさんとホンくん(2011年5月1日の写真日記を見てください)が現れ、絵を描く準備や粘土を用意すると、みんな未だに目を輝かせ飛んできます。

開園した頃から常に「クリエイティブでありたい!」「楽しく気持ち良く!」をモットーにバーンロムサイは大人も子どもも何かを「楽しくつくる」事を大切にしてきました。平面、立体、撮る、食す、体を動かす、音を出す、織る、縫う、染める、飾る、、、その為に数多くのボランティアに来園して頂き子どもたちは刺激を受けてきました。


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 「海をみるとさわやかな気持ちになる」2009年メイレック作       「アフガニスタンの装飾品ににいろいろ付け加えた飾り」


そして出来た作品は日本の展示会で販売、その収益をバーンロムサイの運営費に充当、少しでもホームの自立にと役立ててまいりました。また子どもたちには「お金は仕事をして手に入れるものである」と言う事を伝えなくてはとの思いもあり、2001年の最初の展覧会から現在まで、いろいろな形で日本全国のギャラリーやお店の方々のご理解を得、バーンロムで製作した物を販売させて頂いております。

そしてまた今月13日からは東京 六本木のサボアヴィーブルにて恒例の展覧会を開催いたします。現在日本の皆様のお気持ちは東日本大震災の復興支援が優先とは重々承知の上ではございますが、こちらも待ったなしで子どもたちは進学、進級、、、おまけにチェンマイの物価は猛スピードで上昇中、稼がなくてはなりません。「気に入った物を買う、それが支援となるのです!」のサブタイトルの元でのバーンロムサイプロダクツの販売、是非みなさまのお越しをお待ち申しあげております。


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私どもはチェンマイにおり自らの手足を使い被災地の支援をする事は出来ませんが、今回の展覧会での売り上げの10%を「あしなが育英会」が仙台に建設予定の「レインボーハウス」へ寄付させていただきます。
http://www.ashinaga.org/rainbowhouse/
この施設は親を亡くした子どもたちがいつでも立ち寄り仲間と会い、安心して過ごせる場所となるようです。

また福島からの子どもたちが転校した県外の学校で差別を受けていると聞きました。親の無知からくる差別と偏見、「エイズ」と同じです。正しい知識を持てば差別や偏見を持つ必要はないのです。何とも自己中心的なモンスターペアレントの存在、不愉快な出来事です。「知る」事の大切さをまた痛感しました。

名取 美和|2011/05/07 (土)

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