写真日記
そろそろ舞台裏へ
2001年の最初の子どもたちの絵画展「アンダーザツリー展 ガジュマルの木の下の小さなクリエーター」から10年、毎年少しずつ新しいものを作り続けてきました。
2001年は子ども達が描いた絵を額装、それとともに市販のタイシャツを草木で染めたもの、針金にビーズを通したブレスレットの販売からバーンロムサイのもの作りが始まりました。
あれから10年、今では衣類や雑貨をホーム内の縫製工場で製作し、縫製技術は褒められるまでに成長しお陰様で少しずつではありますが日本国内でバーンロムサイの商品を扱ってくださるお店も増えてきました。また一緒に何かを作りませんかと声をかけてくださる方もうれしいことに増えてきました。新しく「バーンロムサイ プラス」と言うブランドを立ち上げ色々な団体や企業、個人の方たちとのコラボ商品もこれからは積極的に制作してゆきたいと考えています。
継続しての支援として建てていただいたゲストハウスも年ごとにお客様は増えてきています。本当にありがたいご支援でした。
今、震災後の日本から国外のNGOへの寄付は減少中、ものつくりをし続けてきたこと、それとゲストハウスを寄付して頂けた事は本当によかったと痛感しています。
当分日本は国内で起きた大きな事故にそのエネルギーを使わなくてはならないでしょう。地震と津波の被害はもとより原発事故の本当の終息までどれだけの時間とお金ががかかるかわかりません。ともかく今の日本人の「被災地に対する思い」が一過性の「支援ブーム」に終わらず、最後まで今の思いを継続させていただきたいと思います。
バーンロムサイも12年間継続して支援してくださった方々がいらっしゃるからここまでやってくることができたのです。やはり「継続は力なり」と言わざるを得ません。
私は65歳、そろそろ「バーンロムサイ」を次世代にバトンタッチする時だと考えています。これからも次の世代を支え続けていただきたく心よりお願い申し上げます。そして子ども達全員が手にしっかりとした職を持ちタイの社会に巣立つその日まで、バーンロムサイは彼らを物心両面で支えてゆきます!
名取 美和|2011/05/31 (火)
前の写真日記:バーンロムサイの季節到来
次の写真日記:ゲストハウスより