写真日記
What's going on/愛知・常滑Folk Art GALLERY SABAIの「バーンロムサイ展」から
4月の中旬、チェンマイのホームから日本へ戻ってきて早くも2ヶ月が経ちました。その間、子どもたちは一つ上の学年に進んだり、専門学校に通いはじめたり、新しい毎日を元気に送っているのでしょう。30人の子どもたちが助けあったり教えあったり、時には楽しく遊び、時には問題も起こしながら兄弟・姉妹となって生活している空間に1年間、身を置く事が出来たのは自分にとって大変貴重な体験となりました。しかしそれでも、そのような生活をしている子どもたちの気持ちや行動は、時に日本の平凡な家庭環境で育った自分の想像を超え、楽しく笑ってしまったり、うなってしまったり、感心したり、驚いたり、、、の日々でした。今日は何が起きているのでしょうか。
帰国してからしばらくの間は自分の生活を整えたり、ぼーっとしているうちに過ぎましたが、少し気持ちに余裕が出来たので先週末、美術展や写真展を見てまわりました。
「世界報道写真展」(恵比寿/東京都写真美術館)では、昨年の秀逸な報道写真が展示されていていましたが、その一点一点に足がとまり、世界で起きた事、今起きている事についてしばし黙考させられました。
一人のアメリカ人女性を18歳から36歳まで撮影した12点ほどの写真。HIV陽性。結婚、破綻を繰り返しながら数人の子どもを出産、愛する男性と最後の抱擁、そしてエイズで逝去。その最期の穏やかな顔には彼女の過酷な人生を生き貫いた尊さが見えたように思い深い感慨を覚えましたが同時に、すでに抗HIV療法が確立されエイズによる死を免れることは出来るのに、そう出来なかった(しなかった)人達も多くいるという現実に改めて、衝撃を受けました。
この写真展では、東日本大震災を取材した国内外のカメラマンによる写真も、スライドショー形式で展示されています。いつもホームの子どもたちの写真を撮影して下さっている会田法行カメラマンの写真もあり、そのことにも奇遇を感じながら、多くの人達に混じって無心となりながらスライドショーに見入りました。
心機一転となる有意義な休日でした。
今、バーンロムサイではこのホームページ、メールマガジンを主にして、ホームの子どもたちのこと、チェンマイのこと、ゲストハウスのこと、そして日本での展示販売会やイベントなどについてお知らせしていますが、近日中に「バーンロムサイ フェイスブックページ」も公開します。そして秋にはこのホームページもリニューアルする予定です。より多くの情報を皆様にお伝えしてゆきたいと思っています、ぜひアクセスしてください。
また、目下展示販売会たけなわのシーズン、真夏に活躍しそうな商品をたくさんご用意しています。そして気に入ったものをお買い上げいただくと、その収益が子どもたちのために使われます。「イベント情報」に展示会場を掲載していますので、ご覧下さい。皆様のご来場をお待ちしています。(佐藤くみ)
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愛知・常滑/Folk Art GALLERY SABAIの「バーンロムサイ展」から
焼ものの町、愛知県常滑のFolk Art GALLERY SABAIで
6月11日(土)から「バーンロムサイ展」を開催しています。
今年で3回目、今年もバーンロムサイのホーム内で作った
コットンやリネンの衣類、さき織りのバッグや山岳民族の古布を
使った商品、子どもたちの絵を使った商品などなど、
展示販売しています。
19日(日)まで開催しておりますので、
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
尚、18日(土)、19日(日)はギャラリー内のカフェスパースにて
グリーンカレーランチが食べられます。(美味しいです!)
(久我昌世)
■愛知県常滑 SABAI 「バーンロムサイ展」
期間: 2011年6月11日(土)~19日(日) 10:00~17:00 ※月曜定休
場所: FOLK ART GALLERY SABAI
〒479-0821 愛知県常滑市瀬木町2-5
TEL 0569-34-8423
ホームページ: http://www.sabai-int.com/
佐藤くみ/久我昌世|2011/06/15 (水)
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